アメリカ事業に欠かせないサービス- Emily.アシスタントが誕生した背景と今後の展開

アメリカへの新規進出や事業拡大を進める過程においてリソースでお悩みの日系企業向けに実務面から支援するオンラインサービス「Emily.アシスタント」を弊社COEL, Inc.では展開しています。

導入を検討中のお客様から「なぜこのサービスをやっているのか?何ができるのか?」といったご質問を頂くことが増えてきました。そこでEmily.アシスタントを立ち上げた経緯について、COEL, Inc. 代表の松尾にインタビューを実施しました。松尾が自ら事業に込める想いや、これから目指す姿について語ります。

Emily.アシスタントではアメリカ事業に欠かせない業務を幅広くサポートしています。
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アメリカで戦う日系企業の“現場の声”から生まれた、柔軟な支援のかたち

– Emily.アシスタントのサービスをアメリカで展開した背景を教えて下さい。

私のアメリカでのキャリアとして、Eコマース系アウトソーシング会社にて、述べ300社以上の米国新規進出や事業拡大に関する相談に向き合い、実際のプロジェクト運用にも関わっていました。AmazonやShopifyといったEコマースやマーケティング、カスタマーサポートといった領域で日系企業を中心にアメリカでビジネスのサポートを提供してきました。

事業拡大における本当のパートナーの在り方とは

セールスマネージャーとして提案を重ねる中で、契約に至らなかったケースも多くあり、原因について深掘りをしたところ、どうやら多くの日系企業が想像していたコスト感と、実際に必要なコスト(提案金額)に大きなギャップがあるようでした。

「金額が合わない。」という理由での失注は半数以上を占めていたのです。

さらに、コストが低ければ良いというものではなく「サービスの柔軟性」も重要なポイントであることが分かりました。

アメリカ展開をする日系企業の立場で考えると「限られたリソースと予算の中で、いかに最大の成果を出せるか。」を常に意識する必要があり、それにも関わらず、サービス範囲を事細かに定義し、ミニマム2年〜3年といった業務委託契約を条件としていたので、クライアントにとって米国進出・展開におけるベストなパートナーの形ではなかったのです。

予算やリソースが限られた中、アメリカのマーケットを相手に色々な困難に立ち向かっていくということは、当然ながら容易ではありません。イレギュラーな出来事が多い中で、外部のパートナーとして同じ契約内容で長期的に縛ることに、違和感を私自身も強く感じていました。

そこで、「もっとクライアントの立場に寄り添ったサポートができないか?柔軟なサービス領域で、ゼロスタートの米国事業にも利用してもらいやすいサービスができないのか?」という想いからたどり着いた答えが、アメリカでのオンラインアシスタント事業 “Emily. アシスタント“の立ち上げでした。

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フルリモートで実現する、バイリンガルチームによる一気通貫の支援体制

– Emily.アシスタントはどのようなビジネスモデルでしょうか。

業務が多岐にわたると、本来注力すべきコア業務に十分な時間やリソースを割けず、結果として事業成長のスピードが鈍化してしまう。これは多くの企業が抱える共通の課題です。

Emily.アシスタントでは、日本語・英語のバイリンガル人材を中心に、全米各地および日本からフルリモートで稼働するチーム体制を構築。クライアントが本来の業務に集中できるよう、日常業務から専門的なタスクまでを包括的にサポートできる環境を整えています。基本的には、専任のアシスタントをクライアントごとにアサインし、日々のやり取りや実務対応を一元化。コミュニケーションの手間を最小限に抑えつつ、密度の高いサポートを実現しています。

また、専任アシスタントだけでは対応が難しいタスクやバックアップが必要な場面では、予めアサインをしているバックアップスタッフが連携し、チーム全体で柔軟かつスピーディに対応。一人の負担に頼らず、体制として支えることで、継続的で高品質なアウトプットを提供しています。

加えて、Emily.アシスタントでは専門領域に特化したプロジェクトベースでの支援も積極的に行なっています。たとえば、Amazon・Shopifyを中心としたEC運用、広告運用やSNS管理を含むマーケティングサポート、QuickBooksを活用した会計・経理サポート、また英語・日本語対応を含むカスタマーサポート体制の構築・運用支援など、各分野に精通したスタッフがチームとして参画します。

「必要なときに、必要な分だけ」支援を拡張できるこの体制が、変化の激しいアメリカ市場に挑む日系企業にとって事業拡大と成功の確率を少しでも広げられる存在になっていると強く思っています。

Emily.アシスタント、2つの存在意義

– Emily.アシスタントに込めた想いを聞かせて下さい。

この事業では2つの側面で存在意義があると考えています。

1.クライアントと伴走し、共に成長を目指す存在

Emily.アシスタントは、クライアント企業と業務委託契約という形でサポートを行なっています。ただし、契約締結の過程に時間がかかったり、サービス対応範囲を事細かに定めて制限するものではありません。基本的には3ヶ月の契約期間をミニマムとして、その後に継続するかどうかはご自由に判断頂くことが可能です。ありがたいことにサービス開始以来、2025年5月時点で96%のクライアントに継続してご利用頂いています。

また、「リソースが足りない。」となれば、従来までは自社でのフルタイム雇用が代表的な選択肢の一つですが、その場合下記のようなプロセスが一般的でした。

自社採用の主なプロセス

  • フルタイムで雇用するために、求人票を作成し求人サイトに掲載する
  • 求職者と日程調整をして複数回の面接を実施
  • 社内稟議申請の上で正式採用を進める
  • 両者合意の上で雇用契約を結ぶ
  • PC支給、オリエンテーションなどの入社プロセスを経て業務開始

この流れでスムーズに進んで1ヶ月、最悪のケース数ヶ月も適任が見つからないケースも多いでしょう。

そして昨今の事業スピードや市況の変化を考えると、その形が必ずしもベストではなくなってきていると強く感じています。アメリカ事業が成長するために、Emily.アシスタントとして「様々なサポート領域をカバーし、定額制のミニマム3ヶ月契約、退職や休職の心配がないチーム制。」がもたらすベネフィットは非常に高いと確信しています。

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アメリカ人材採用

2.在米日本人がキャリアを活かせる場を作る

アメリカには2022年現在約6000社の日系企業が進出していると言われています。その多くの組織で駐在員を日本から派遣して、日本本社との窓口対応や現地法人のマネジメントを行なっていますが、その配偶者の多くは日本から離れ、アメリカの知らない土地で生活を共にすることが多いでしょう。

各家庭のワークスタイルは様々ですが、私がアメリカで生活している中で多く聞くケースは、今までのキャリアを辞めて配偶者として米国赴任に帯同した後、フルタイムでは働けなかったり、慣れない土地で通勤ができずに仕事探しを断念している人が多くいるなと感じていました。

中には大企業やスタートアップの最前線でキャリアを積んでいた人も多く、渡米したあと「働きたいのに働けない、時間を持て余してしまう」といった現状は改善したいと考えていました。Emily.アシスタントでは、そういった働く意欲の高い方、スキル・経験を持った優秀な方と出会い、プロジェクトに参画して頂いています。

Emily.アシスタントのメンバーとして参加してもらったあと「フルリモートで働けるので助かる。」「午前のみの時短で働けるので、子供のケアもできている。」「駐在員の配偶者として渡米をすると働けないと思っていたが、キャリアのブランクも無くなり、日本での経験がアメリカでも活かせている。」といった声を所属メンバーから聞いた時は、目標が達成できたようで嬉しい気持ちになりました。

クライアントへの支援はもちろんのこと、在米日本人の方々が日本での経験を活かし、アメリカでもキャリアを活かせる環境作りに今後も貢献していきたいと考えています。

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オンラインアシスタント

アメリカ市場でEmily.アシスタントが貢献できる領域

– Emily.アシスタントは実際にどういった支援をしていますか?

大きく2つのサービスを展開しています。

1.アシスタントサービス

フルリモートでアメリカ・日本在住のアシスタントがコア業務に集中できる環境づくりを提供しています。基本的には日々のルーティン業務から幅広い秘書業務・バックオフィス業務などをカバーしています。

2.プロジェクトサービス

要件に応じてプロジェクトチームをアサインし、アメリカ事業の成長・拡大のために専門領域に詳しいメンバーがプロジェクトをリードします。具体的な専門領域はこちら。

  1. ShopifyやAmazonなどEC業務全般をサポートする「EC 運用」
  2. オンライン広告やSNS運用など売上/認知拡大の施策に幅広く対応する「マーケティング」
  3. 英語での電話/メール/チャットで顧客対応を行なう「カスタマーサポート」
  4. Quickbooksを活用し、月次レポート作成やBookkeepingをサポートする「会計・Bookkeeping」

弊社ではアメリカ市場に特化した日本語・英語対応のオンラインアシスタントサービスを提供しており、アメリカ特有の文化やビジネス環境を理解したバイリンガルスタッフがアメリカ現地時間でサポートを行なっております。自社でプロフェッショナルを採用するための採用期間のラグもなく、すぐにサービスを利用できる点でも評価を頂いてます。

– どういった事業者様におすすめですか?

米国事業が広がるにつれて、つきまとうリソース課題・困りごとは絶えません。下記のような課題に一つでも当てはまる場合は、間違いなくEmily.アシスタントでお役立ちできると思っています。

  • やりたいことが多いが、毎日のタスクに時間が取られて思うように動けていない。
  • チーム単位で毎月どこかのリソースが逼迫している。
  • 自社採用だとスキルのバラつき・管理コストの負荷・頻繁に出る退職者等の問題が尽きない。
  • 専門分野でお願いできる人が見つからない。BPOだとコストが高い。など

“必要な期間に必要なスキルを活用したい、でも自社のカルチャーも理解してほしい”というあなたへ。

外部パートナーへのお願いのしやすさという点では、フリーランスやクラウドソーシングの利用で、単発案件として依頼することが容易かもしれません。しかし「対個人であることによるトラブル」が課題に挙げられることも多々あります。

それに加えて単発での発注のため「阿吽の呼吸」のようなものがなく、「○○さん、いつものアレお願いします。」といった気軽なコミュニケーションが取りづらくなる点が思った以上に日々の連携において不便でストレスになってきます。

フルタイムで雇用すると当然、各企業のルールやカルチャー・理念を分かち合って、日々の業務を行なう点はメリットかもしれませんが、その両方の良さを持ち合わせているのがEmily.アシスタントです。

コア業務に集中したい、退職者をゼロにしたいなど企業のニーズは様々です。まずはその悩み・課題を一緒に明確にして、必要な毎月の稼働時間を算出します。そしてサポートに適した弊社メンバーをアサインしてバックアップのスタッフ含め、チームとして支援を致します。初回面談から実際のプロジェクト開始までで、最短2日で開始したケースもあります。

– 今後のビジョン、サービス展開の計画を教えて下さい。

日系のアメリカ進出企業のニーズを追求して立ち上げたのがEmily.アシスタントです。現在は大きく2つの軸で展開していますが、今後はこれまで培ってきた運用体制をさらに強化するとともに、新たなニーズにも対応できるよう、サービス領域の拡張を進めていきます。

また、在米日本人のキャリア支援というもう一つの重要な存在意義についても、ネットワークのさらなる拡大を通じて、まだまだ道半ばではありますが「働きがいのある会社」と「選択肢の創出」にしっかりと取り組んで参ります。

アウトソーシングや働き方のあり方は、時代とともに変化していくものです。Emily.アシスタントはこれからも、柔軟かつ実践的な体制を常にアップデートしながら、クライアントとチーム双方にとって価値ある支援が提供できる環境づくりを目指します。

オンラインアシスタント/Emilyではアメリカ事業に欠かせない業務を幅広くサポートしています。
アメリカ事業の立ち上げやリソース課題などでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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