アメリカのAmazonで成功するために知っておきたい基本知識

拡大し続けるアメリカEC市場のなかでも、本国であるAmazonはとりわけ巨大なマーケットプレイスとなります。

日本からでも手軽に出品を行うことが可能なアメリカのAmazonですが、売上へと繋げるために知っておきたい基礎知識があります。

この記事では、アメリカのAmazonで成功するための基本情報をご紹介いたします。これらを参考にして頂き、アメリカでのEC販路拡大を目指しましょう。

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アメリカのAmazonに出品するメリットとは?

日本のEC事業者がAmazon USにセラーとして出店するメリットはいくつかあります。こちらでは、そのメリットについてご紹介しています。

1.市場の規模が大きい

2024年Amazon USの売上は約3875億ドルで、全世界におけるAmazonの売上、約6380億ドルのうち約61を占めるマーケットです。

Amazon USはアメリカに住んでいるユーザーはもちろん、カナダやメキシコなどに住んでいるユーザーも越境でアメリカのAmazonで商品を購入しているケースも多くあります。

このように他国からの購買者も引き寄せるアメリカのAmazonを上手く活用することにより、大幅な売上拡大のチャンスを獲得しましょう。

引用:Annual net sales of Amazon in selected leading markets from 2014 to 2024

2.新規参入のハードルが低い

Amazonはアメリカ国内での販売はもちろん、越境ECでの販売にも強力な後押しを行っており、出店のハードルは非常に低くなっています。

通常の越境ECでは手間や時間がかかりますが、Amazonグローバルセリングというサービスを利用すれば、簡単な登録手続きだけでアメリカを含む18カ国以上のAmazonで商品の販売が可能となります。

日本のAmazonとアメリカのAmazonでは、販売方法やセラーセントラルの管理画面が似ているため、出品に際して戸惑うこともほぼありません。

また日本語でサポートサービスが開始されてからは、さらに日本の企業にとって利用しやすいプラットフォームとなっています。

3.配送の心配が不要

越境ECで不安要素となりやすいのが、配送、倉庫管理、返品対応などのロジスティクスです。Amazonグローバルセリングでは、大口出品プランを利用することで「FBA(Fulfillment by Amazon)」という物流代行サービスを利用できます。

FBAでは、出品者が商品を販売対象国のAmazon倉庫にまとめて納品すると、注文処理、パッキング、発送、返品対応、現地言語でのカスタマーサービスをAmazonが代行してくれます。

非常に便利な仕組みですが、FBAの利用には一定の手数料(出荷手数料・保管料など)がかかるため、コスト管理が重要です。

コストを抑えたい場合は、出品者自身が直接顧客に発送する「自己発送(FBM)」という方法も選択可能になります。

※オーダー後に日本からアメリカに越境配送する際の注意点

アメリカのAmazonで商品を販売する場合、日本から購入ごとに個別発送する「越境配送」は基本的に推奨されません。

その理由は、アメリカの消費者は商品購入時に「いつ届くか」を非常に重視しており、配送に2週間〜1ヶ月かかると、購入の意欲が低下するためです。

特に、アメリカではAmazon Prim(プライム)会員が2億人以上おり、ほとんどのユーザーが「翌日配送」や「無料配送」といった迅速なサービスを期待しています。

こうしたニーズに応えるには、日本からの個別配送ではなく、あらかじめFBA(Amazonの倉庫)に商品を納品する販売モデルが有効です。

Amazonプライムの加入者数は、2017年から2022年にかけて68.81% 増加しました。2025年現在、Amazonプライムは2億人を超える会員を擁する世界最大のサブスクリプションサービスです。米国では会員数が1億8,010万人に増加し、7,660万世帯がプライムを利用しています。

引用:Amazon Prime Statistics (2025)
Amazonプライム会員が享受できる特典のひとつに、「1〜2日以内の商品配送」があります。

アメリカは国土が広大ですが、Amazonは全米に110か所ものFBA(Fulfillment by Amazon)倉庫を稼働させ、プライム会員向けの迅速な配送サービスに力を入れています。

世界全体で約185か所のFBA倉庫があると言われており、その約6割がアメリカに集中していることからも、アメリカ市場への設備投資が優先されていることがわかります。

このため、アメリカでは最短1日で商品が届く環境が当たり前になりつつあります。その一方で、越境ECで2週間以上商品到着を待つことに対してストレスを感じない消費者はごく少数と言えるでしょう。

ただし、購入商品やECプラットフォームによって消費者の感じ方はさまざまです。

ヴィンテージ品やレアな商品、高額商品など、希少価値の高い商品に関しては、たとえ配送に時間がかかっても入手したいというニーズがあります。

こうしたケースでは、eBayのようなプラットフォームで長期間の配送を受け入れることも多いです。

しかし、Amazon USで普段使いの商品を販売する際は、テスト販売であっても必ず現地のAmazon倉庫に商品を納品し、FBA対応(Primeマークを付与)にすることをおすすめします。

FBA対応にするだけで、販売数が大幅にアップする傾向があります。

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アメリカのAmazonに出店する流れ&手続き

Amazon USに日本から出品するまでの大まかな流れと注意点をご紹介します。

①出店を決める前に

Amazon USでの販売を始める前に、確認しておきたい点がいくつかあります。

– アメリカの販売規制およびAmazon USの出品制限

アメリカではFDA規制や安全基準などが厳しく、特定商品(食品、医薬品、化粧品、電気機器など)は許可が必要です

Amazon USも独自の出品制限・カテゴリー制限があり、規制を遵守しなければ出品不可です。また、カテゴリによっては出品の前に許可が必要なものもあります。

こちらに一般的な出品制限のカテゴリーがリスト化されています。)

– ニーズの有無

自社商品がAmazon USで売れるのか、事前にAmazon.comの人気商品を確認します。

日本からは食品や日本文化を感じられる商品、おもちゃなどが好評ですが、よく調べて戦略を決める必要があります。

Amazon USにおいてトレンド商品や検索されているキーワードのボリュームを調べることができるHelium 10というツールがあります。Amazon USのFBA対応者の多くが使っている、アメリカでは有名なサードパーティーのツールです。

こちらは月$97~利用ができますが、機能が制限された無料トライアルもありますので、ぜひ一度試してみてください。

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– Amazon USでの販売コスト

Amazonへの出店には以下の費用がかかりますので、費用が売上に見合うか事前に確認する必要があります。

  • グローバルセリングの登録料:大口出品で月額$39.99(小口出品の場合は1商品あたり$0.99)
  • 販売手数料:商品カテゴリによって8〜20%
  • FBA利用:別途FBA手数料が必要

詳細はAmazon出品サービスの手数料からご確認して頂けます。

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②Amazon USに出店するための手続き

上記を確認してAmazonへの出店を決めたら、グローバルセリングに登録します。おおまかな流れは下記のとおりです。

  1. 日本のAmazonでセラーアカウントを作る
    (すでに日本のセラーアカウントを持っている場合、このステップは不要)
  2. セラーセントラルからグローバルセリングに登録する
  3. 必要書類をアップロードして認証を受ける
  4. 商品を登録して出品する

大口出品と小口出品を選べますが、ある程度の売上を目指す場合、大口出品を選ぶほうが無難であると言えるでしょう。

クレジットカードは日本のもので大丈夫ですが、銀行口座はアメリカの銀行の法人口座が必要となります。

アカウントがない場合、レンタル法人口座サービスを使うことがおすすめです。認証までに数日かかる場合もありますが、一般的にはごく簡単に登録ができます。

自社でAmazon USを運営するメリットとデメリット

●Amazon USを自社運用する際のメリット

– コストを抑えられる

自社でのアカウント運用により、外注費用をカットすることができます。

– 実験的に始めて試行錯誤がしやすい

ごく小さく始めて手探りで拡大したい場合には、柔軟性の高い自社運用がよいかもしれません。

– 社内に知見が蓄積される

運営を通じて、社内や担当者の経験値が高まります。

●Amazon USを自社運用する際のデメリット

– 効果的な販売戦略を立てるのが難しい

アメリカのAmazonには膨大なセラーと商品があり、販売戦略なしでは自社商品が簡単に埋もれてしまいます。日本の売れ筋商品がアメリカで不人気だったり、思わぬ商品が意外な目的で買われたりもします。

アメリカでの有効な販売戦略を考えるには、経験豊富な運用代行事業者に相談すると良いでしょう。

– 規制や商習慣など、アメリカ特有の事情がある

前述の販売規制に加え、返品の多さなど日本国内でのECとはまた違った難しさがあります。越境EC初心者は、これらの障害を事前に把握するのに苦労するかもしれません。

– 英語力が売上を左右する
英語力にあまり自信がない場合でも、自動翻訳を使って商品紹介文などを英語にすることは可能です。

しかし、商品の魅力を的確に伝えて売上をアップするには、日本語からの直訳ではなく、自然で適切な英文を載せるに越したことはありません。

英語に自信がない場合、自動翻訳を使って英文を作成したとしても、アメリカ人からして理解できない、あるいは不自然な表現に気づくことができないでしょう。

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アメリカのAmazon運用代行のおすすめ事業者3選

Amazon USでの越境ECで効率的に成果をあげるには、運用代行業者のコンサルを受けることが近道です。

特に在米の日系事業者ならば、現地のニーズに基づいて的確な運用を行えるうえ、日本語でこまやかな相談に乗ってくれる安心感もあります。

ここからは、おすすめの事業者を3社ご紹介します。

1. Emily Assistant

URL
https://www.emilyassistant.com/
所在地
アメリカ全土
価格帯
個人規模〜大規模プロジェクトまで幅広く利用可能
ポイント・備考
アカウントのセットアップから、輸入者代行、倉庫対応、広告運用までワンストップで対応。各社が必要とするスコープに合わせて柔軟に対応できるのが特徴です。Amazonサポート経験が豊富な英語、日本語ネイティブスタッフ多数。食品やコスメ、電子機器など多岐にわたる商品の販促実績があります。

2. Around The World

URL
https://aroundthe-world.net/web/
所在地
カリフォルニア州サンディエゴ
価格帯
個人規模でも利用可能
ポイント・備考
日本郵便との協業で日本からの配送サービスを提供しています。商品登録から倉庫業務まで。日本、アメリカをはじめ世界6拠点で越境ECを現地スタッフがサポートします。

3. トランスコスモス アメリカ

URL
https://transcosmos.com/ja
所在地
カリフォルニア州ロサンゼルス
価格帯
中規模ビジネス以上向け
ポイント・備考
米国ECにおける豊富なサポート実績があり、Amazonアカウント管理や戦略立案、広告運用、配送支援など一貫してサポート可能。

まとめ

日本の企業がアメリカのAmazonで成功を収めるために知っておきたい項目をご紹介しました。

自国以外の国でビジネスを行うことは、勇気が必要で不安な点も多く、なかなか一歩を踏み出せずにいる日本企業も多いでしょう。

小売業者の場合、Amazon USであればグローバルセリングを利用することで、異国の地でゼロからビジネスをスタートさせることなく、世界的に知名度のあるAmazonを越境ECと位置付け、商品を出品することで日本国外の販売経路の確保が可能となります。

その中でもアメリカは日本に興味がある国民が多く、在米日本人も多くいるので、日本の商品を販売するにあたってピッタリな国だと言えるでしょう。

Amazon USのグローバルセリングを上手に活用して、アメリカで売上を確保しましょう。

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