昨今の著しい円安の影響から外貨を取得するために、海外でビジネス展開しようと考える日本企業が急激に増えています。
そんななか、比較的に参入しやすいビジネスとして注目されているのが越境ECです。以前から越境ECは人気を博していましたが、海外ビジネスへ参入しやすい方法として再度注目を集めています。
その越境ECのなかでも、手軽かつ効果的な方法が「Amazonグローバルセリング」です。
この記事では、Amazonグローバルセリングについて、そのメリット・デメリットをご紹介しています。
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Amazonグローバルセリングとは?
Amazonグローバルセリングは、Amazonが展開している日本以外の国のマーケットプレイスに出品できるというものです。
簡単に越境ECが行え、Amazonという信頼度が非常に高いプラットフォームに自社の商品を出品できるという、小売業者にとって利用しない手はないサービスとなります。
グローバルセリングに参加する方法も簡単で、日本のAmazonに出品を行なっている場合、現在Amazonがグローバルセリングを展開する16ヵ国以上のマーケットプレイスで商品を販売する事が可能です。
Amazonグローバルセリングのメリット
日本にいながら、信頼度の高いAmazonのプラットフォームを利用し、北米・南米や、ヨーロッパなどの海外で商品を販売することが叶います。
また「日本のAmazonに出品しているのみ」という気軽な条件で、グローバルセリングに参加をすることで、簡単に海外進出をすることができます。
それぞれの国でアカウントを作成すると、各国で利用料が発生しますが、日本のアカウントを用いてグローバルセリングアカウントを統合すれば、たとえ全ての国に商品を出品したとしても、最大で$39.99(アメリカドル)のみの利用料でマーケットプレイスを利用することが可能です。
Amazonグローバルセリングのデメリット
現地の言葉でのみのサポートとなるため、現地の言葉を理解する人材が必要となります。もちろん商品ページも現地の言葉で作成する必要があるので、グローバルセリングを行う上で現地の言語が必須だと言えるでしょう。
さらに商品ページの構成やデザインなど国により、特徴や好まれるビジュアルに相違があるので、現地のEC市場を把握することも重要となります。
またアジア諸国ではAmazonがあまり進出しておらず、韓国や中国などAmazonが進出していないアジア圏での越境ECを展開したい場合、残念ながらグローバルセリングは行えません。
あくまでAmazonのプラットフォームを利用するという方法なので、Amazonが進出していない国では他の方法で越境ECを行いましょう。
Amazonグローバルセリングはアメリカがおすすめ
ではグローバルセリングを行う場合、どの国に商品の出品を行えば良いでしょうか?日本企業がグローバルセリングを行う場合、おすすめな国はAmazon本国であるアメリカです。
Amazonの利用者がとても多いアメリカなので、販路拡大を狙う市場としてピッタリだと言えるでしょう。
アメリカでは日本の製品や、食品、カルチャーなど、好意的に捉える国民が多く、日本に対する信頼性も高いため、日本の商品や企業であることを十分に活かした販促が可能となります。
このような理由から、アメリカこそAmazonグローバルセリングを利用した越境ビジネスに相応しい国だと考えられます。
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Amazon USへ出品する際の課題とは?
ネイティブレベルの英語力が必要
日本でAmazonへ出品している場合、簡単にアメリカのAmazonグローバルセリングを行うことが可能ですが、もちろんながら商品ページ・商品説明文を英語で作成する必要があります。
自動翻訳を利用して日本語を英語へと翻訳した内容を商品ページに反映させることは容易ですが、やはり自動翻訳機能だけでは不適切な表現や、不自然な英語になる場合が多く見受けられます。
そうなると、商品ページや説明文は信頼性に欠けてしまい、カスタマーから不審な商品だと思われ購入に至らないというケースが発生します。
せっかくアメリカのマーケットプレイスに出品したとしても、文章がおかしければ商品を順調に販売することはほぼ不可能と言えるでしょう。
ページのデザイン・ビジュアル
アメリカのAmazonでも日本と同様に、検索画面に表示されるサムネイル写真の1枚目は白抜き写真を利用する必要があります。
ですが、商品ページにアクセスした場合にページ下部に表示される商品説明は自由にカスタムできるので、こちらで自社商品の良さをアピール、ビジュアルで他社製品との差別化を行います。
ここで重要となるのが、アメリカのユーザーが好むデザインや写真を利用する必要があるということです。
日本人的感覚、日本人に好まれるようなデザインや写真を用いても、アメリカのユーザーの好みでない場合、商品購入に至ることはないでしょう。ですので、アメリカで売れる商品ページを作成する必要があるということを念頭に置き、アメリカ向けの商品ページを作成しましょう。
配送・ロジスティック
もちろんアメリカのAmazonにもFBAがあります。
FBA倉庫を利用した商品発送を行う場合が主流となりますが、日本同様にアメリカでもFBA手数料が発生するので、商材によってはFBAよりもアメリカのロジスティックを利用した方が良い場合があります。
コンスタントにFBA倉庫へ在庫補充を行いたい場合、日本からの配送だと時間を要し、在庫切れの期間が長くなってしまう状況を避けるため、一定の商品在庫をアメリカのロジスティックへ納品しておくのも、売上を確保するのに大切なことなります。
ある程度商品が売れ始め、在庫管理が必要となってきた場合、信頼の置けるアメリカのロジスティックを見つけることも重要なポイントだと言えるでしょう。
オンラインアシスタントに業務委託をする
上記で挙げた課題を克服するためには、アメリカの市場を深く理解した英語が堪能な人材が必要となります。
社内にこのような人材がいない場合、アメリカでAmazonなどのECに詳しく、配送・ロジスティック関連も理解している人材を確保しなければなりません。
さらにこの場合、日本企業とコミュニケーションが取れるレベルの日本語力も必要となるでしょう。
ですが、日本の企業がアメリカでこのような条件を満たした人材をリクルート、育成する場合、莫大なコストが発生してしまい、アメリカでの現地採用は現実的ではないと考えられます。
ではどのようにして、人材を確保すれば良いのでしょうか?それは「オンラインアシスタント」に業務を委託することがおすすめです。
現在アメリカでは人材を雇用するのではなくオンラインアシスタントを利用し、一部業務やプロジェクトを外注する事が主流となっており、たくさんのオンラインアシスタントのサービスが提供されています。
ただアメリカの会社を利用する場合、やはり英語でコミュニケーションを取る必要があるので、社内に英語話者がいない日本企業の場合、少し敷居が高いサービスとなってしまいます。
そんな場合におすすめなのが、日米バイリンガルが在籍している日系のオンラインアシスタント/Emilyです。
オンラインアシスタント/Emilyでは、日本企業がアメリカでAmazonグローバルセリングを行う場合の出品、運用、在庫管理などのサポートを行なっております。
アメリカのAmazonを知り尽くしたアシスタントがサポートを行うので、越境ECを行ったことがない日本企業でも安心してグローバルセリングを行うことができます。
またアメリカ在住のWebデザイナーや、翻訳サポート、カスタマーサポート、マーケッターなど、各分野を得意とする様々なプロフェッショナルが所属しており、チームで連携しサポートを行うことで、アメリカでヒットする商品へと導くことができます。
まとめ
「Amazonグローバルセリング」についてご紹介いたしました。
北米・南米や、ヨーロッパなどの国々で簡単に利用できるグローバルセリングなので、販売を行いたい国の文化や市場をしっかりとリサーチした上で、他国のマーケットプレイスへ商品を出品し外貨売上を確保しましょう。
中でもAmazon本国であるアメリカは、日本の商品を好意的に捉えている国民が多いので、日本企業が越境ECを行いたいと考える場合、ピッタリな国だと言えるでしょう。
まずはアメリカからAmazonグローバルセリングを始めてみてはいかがでしょうか?
アメリカ事業の立ち上げやリソース課題などでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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