アメリカの祝日に合わせた効果的なマーケティングキャンペーンを展開することは、アメリカに向けたビジネスを展開する日本企業にとって極めて重要です。
プロモーションのメッセージは、アメリカの文化や慣習を理解し尊重の意を込める必要がありますが、Veterans Dayでは、退役軍人やその家族に対する敬意を欠いたメッセージを発信してしまうと、逆効果になりかねません。
この記事では、11月11日のVeterans Day(退役軍人の日)に焦点を当て、プロモーションの注意点や、キャンペーンの準備スケジュールについて詳しくご紹介します。
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Veterans Dayとは
Veterans Day(退役軍人の日)は、アメリカ合衆国で毎年11月11日に祝われる記念日です。なぜこの日に祝われるかというと、第一次世界大戦終結の休戦協定が1918年11月11日に締結され、午前11時をもって停戦協定が発効されたためです。
Veterans Dayは、アメリカの軍人や退役軍人の勇気と犠牲に感謝し、敬意を表すためのさまざまな行事が行われます。アメリカ人の多くは、記念式典やパレードに参加したり、墓地を訪れて花を手向けたり、家族や友人と共に特別な食事やイベントを行うこともあります。また、多くの小売業者がセールや割引を行う日でもあり、特に、家電製品、衣料品、家具などの販売が伸びる傾向があります。
Veterans Dayのプロモーションの注意点
Veterans Dayは、アメリカの現役の軍人や退役軍人に感謝し彼らの貢献を称える日で、プロモーションとしては、ブランドや商品の宣伝よりも、退役軍人などの軍のコミュニティに対する感謝の意を表現することが重要です。Veterans Dayは、新しいサービスや取り組みを発表したり、宣伝するタイミングとしては適切ではありません。ソーシャルメディアや広告で、退役軍人やその家族に感謝の言葉を伝えるメッセージを投稿してみましょう。
割引やセールを行う際には、Veterans Dayであることを意識し、単なる売上目的のプロモーションに見えないようにすることが大切です。アメリカには、1600万人以上の退役軍人がいて、現役軍人も130万人と大きなコミュニティがあります。たとえば、割引を現役軍人や退役軍人、その家族に限定したりすることで、伝えたいメッセージを具体的に表現してみましょう。
Veterans Dayのプロモーションアイデア
Veterans Dayの感謝のメッセージを投稿
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すべての退役軍人の貢献に感謝する投稿を作成することで、Veterans Dayに伝えるべき大切なメッセージがフォロワーに伝わります。作成にあたっては、Canvaなどのプラットフォームでもテンプレートが用意されているので、利用することができます。
インフルエンサーを起用する場合は、退役軍人のインフルエンサーの起用を検討することも考えてみましょう。退役軍人のインフルエンサー自身のソーシャルメディアアカウントを通じてキャンペーンの内容をシェアしてもらえれば、ターゲットオーディエンスへの直接的なアプローチも可能になります。また退役軍人のインフルエンサーを起用する場合、彼らの意見やフィードバックを取り入れ、メッセージが適切であることを必ず確認しましょう。
Veterans Dayの名言を投稿
Veterans Dayのための独自のコンテンツを考えるのが難しい場合は、Veterans Dayに関連するような名言を投稿してみましょう。投稿により、退役軍人への思いを馳せるいい機会となります。
「With freedom comes responsibility. ”自由には責任が伴う”」 -エレノア・ルーズベルト
「A hero is someone who understands the responsibility that comes with his freedom. ”ヒーローとは、自由に伴う責任を理解している人のことだ”」 -ボブディラン
「“Freedom is never free. ” 自由はタダでは手に入らない”」 -不明
感動的な経験を投稿する
もし、従業員や知り合いに退役軍人とつながりがあったり、または退役軍人である場合は、彼らの体験をソーシャルメディアで共有することもおすすめです。その際、必ず退役軍人の経験や感情を尊重するストーリーであることを確認してください。
退役軍人団体への寄付やボランティア活動
地域の退役軍人団体に寄付したり、ボランティア活動を行ったことを投稿するのも一つのアイデアです。退役軍人が所有するビジネスをサポートしたり、民間への復帰を支援するプログラムへのボランティア活動を行ったりすることができます。
ソーシャルメディアキャンペーンでは、オンラインのチャリティーイベントの主催や、退役軍人を中心とした組織の募金活動などを検討してみましょう。
イベントへの参加や他の企業とのパートナーシップを提携
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Veterans Dayは、コミュニティや社会に対する感謝と貢献の意を示す重要な日です。他の企業と協力してコミュニティイベントのスポンサーとなったり、パートナーシップを提携することで、日本企業の社会貢献活動としての評価が高まり、ブランドイメージの向上と認知度を高めることができます。
Veterans Dayのキャンペーンに向けた準備
8月 戦略立案
- Veterans Dayキャンペーンの主要な目標やテーマを設定
- 退役軍人関連の団体への寄付や地域のイベントへの参加を模索
- インフルエンサーの情報を収集
9月 キャンペーン準備
- キャンペーンの具体的な内容とスケジュールを確定
- ソーシャルメディア投稿、広告ビデオ、ブログ記事などのコンテンツを作成
- インフルエンサーとの契約を締結
- 退役軍人向けの割引や特典の詳細を決定し、必要なプロモーション素材を準備
10月 キャンペーン実施準備
- コンテンツや広告素材の最終確認と修正
- パレードや記念式典などのイベントの詳細を最終確認し、関係者と調整
- 10月後半から本格的なプロモーションを開始
11月 キャンペーン実施と振り返り
- キャンペーンを実施し、顧客とのコミュニケーションを強化
- キャンペーン終了後、データを分析し目標達成度を評価
- 従業員やパートナー、顧客からのフィードバックを収集し、次回に向けた改善点をリストアップ
オンラインアシスタント/Emily.
重要な祝日に合わせた大きなキャンペーンでは、アメリカ独特の商習慣の理解や、充分な余裕をもって計画を進めることが大切です。
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まとめ
この記事では、Veterans Dayのプロモーションに関する注意点やアイデアをご紹介しました。Veterans Dayに軍とつながりのあるコミュニティをサポートしたり、イベントのスポンサーとなったり、感謝のメッセージを投稿することは、アメリカの日本企業にとって敬意を表す強力なメッセージとなります。
Veterans Dayの背景を理解し表現することで、プロモーションが単なる商業的なイベントに見えずに、軍のコミュニティ全体への感謝を示すことができます。ブランドの信頼性の向上や顧客からの支持が得られるように、配慮を忘れずにマーケティングを行い、成功につなげていきましょう。
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