アメリカで成功を収める企業のSNSコンテンツ例を解説!

アメリカで成功を収める企業のSNSコンテンツ例を解説!

アメリカでビジネスを行う際、ソーシャルメディア(SNS)を活用することが非常に重要であると言えます。

この記事ではアメリカでSNSを効果的に活用し、成功を収めている企業・ブランドご紹介しています。

SNS上でどのようなコンテンツを発信しているのか、アメリカの消費者からエンゲージメントを得ているものは何かなど、アメリカでSNSマーケティングを考える際の参考にして頂けますと幸いです。

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Duolingo

Duolingoは、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、イタリア語などの言語をゲーム感覚で学習することができる言語学習アプリです。

母国語により学習できる言語数に異なりは生じますが、英語版では約40もの言語を学習することが可能となります。

2024年時点のDuolingoのアクティブユーザーは、9,700万人 を超えており、世界で最も利用されている言語学習アプリとなっています。

基本的には無料で利用可能ですが、無料利用の場合は広告を閲覧する必要や、クイズを間違えるとHPがなくなり回復するまでゲームができないなどの制限があります。

現在では、数学や音楽などの科目も追加されたり、有料となりますがAIと会話することができるサービスもローンチされました。

SNSの方向性・戦略、コンテンツの特徴

Duolingoは、TikTokを活用したSNSマーケティングで話題を集めています。自社のマスコットキャラクターである緑色のフクロウ「Duo」が登場するユーモアあふれる動画がいくつもバズっています。

DuolingoのSNSコンテンツは、トレンドにのった投稿が多く、特にミームのような面白い投稿に注目が集まっています。

例えば、TikTokユーザーだからこそわかるような「身内ネタ」のようなものを素早くキャッチして、コンテンツに反映しています。

現在では、DuolingoのSNSチームの「中の人」も公にしており、その中の人の個人アカウントにもフォロワーがいたり、外部のインタビューに答えたりと、精力的に広報活動を行なっています。

DuolingoのSNSのアカウント

GuruNanda

GuruNandaは、歯磨き粉や歯ブラシ、マウスウォッシュ、フロスなどを中心としたオーラルケアやウェルネス製品を提供するブランドです。

ブランドCEOであるPuneet Nanda氏は、アメリカで医療専門家として起業していましたが、体調を崩したことをきっかけに、生まれ故郷のインドへ帰省しました。

その際に古代インドの治療法であるアーユルヴェーダに没頭したことで、本来の健康を取り戻したそうです。その後、アーユルヴェーダを世界へと広めるため、GuruNandaが誕生しました。

引用:GuruNanda PUNEET’S STORY

SNSの方向性・戦略、コンテンツの特徴

オーラルケアは革新的な業界ではないものの、GuruNandaでは新製品を次々に生み出し、また並行してTikTokでのコンテンツ制作に注力し、現在ではTikTokショップで最も売れているブランドへと成長しました。

Puneet Nanda氏は50代後半という年齢ながらTikTokを巧みに活用し、32,8000人フォロワー、770万いいねを得るTikTokアカウントを運用しています。

その戦略は、精力的にコンテンツをアップロードすることで「私は1日に10本のビデオを投稿するので、1日10時間、12時間その仕事をしていることになります。」とインタビューで語っています。

アルゴリズムに左右されるSNSですが、GuruNandaの製品はTikTokショップやユーザーとのアルゴリズムが上手く作用し、動画から商品をアプローチすることに成功しました。

ですが、アルゴリズムに対しての確信はなく、動画を大量にアップしたことが一番の要因であると考えているそうで、アルゴリズムに何らかの変化があった場合、壊滅的な結果を招く可能性もあると発言しています。

GuruNandaのSNS

ARGENT

ARGENTは、機能的なパンツ、ブレザー、ドレストップス、アウターウェアなどオフィスで働く女性向けのアイテムを取り扱うブランドです。

創設者であるSali Christeson氏は、アメリカやドイツで多岐にわたる業界で働いていましたが、適切でスタイリッシュなビジネス用の仕事着を探すことに問題を抱えていました。

既存のブランドでは働く女性のことをまったく考慮されていないように感じた彼女は、仕事を辞めてファッション業界に転向し、機能性のあるワークウェアブランドArgentを設立します。

Argentの洋服はファッション性保った状態で、スマートなデザインや機能性を考慮したスーツなどを提供しています。

たとえば、ブレザーの内側にメディアポケットを施し、ペン、携帯電話、クレジットカードや社員証などを目立たないように収納できるようにしました。

また袖口のデザインが革新的で、袖を捲ってもズレないように設計されています。さらにジャンプスーツの場合、特別なタックを後ろに施すことで、簡単にお手洗いに行ける設計にしました。

現在、顧客にはHillary Clinton氏、Katie Couric氏、Huma Abedin氏などの働く女性たちが名を連ねます。

SNSの方向性・戦略、コンテンツの特徴

Argentはポッドキャストを通じて、政治、エンターテイメント、テクノロジーなど業界の女性リーダーたちの考え、ストーリー、アドバイスを共有しています。

ポッドキャストでは、よりクリエイティブなコンテンツを発信し、ブランド認知度を高め、初めての仕事やインターンシップに取り組む人々にアピールするというArgentの計画を実行しています。

若い世代と関わる方法は、コンテンツやコミュニティ構築の取り組みであると考え「次世代を引き上げるために知恵やヒントを共有する」ということをモットーに活動しています。

ARGENTのSNS

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Apothékary

Apothékaryは日本人のShizu Okusa氏によるブランドで、健康上の問題や懸念点の根本原因にアプローチする植物由来の製品を提供しています。

アーユルヴェーダ、伝統中国医学、日本の漢方医学からインスピレーションを得ており、自然でありながら効果的なアイテムを販売しています。

近年アメリカでは健康志向の上昇により、禁酒がトレンドになっています。そんななかApothékaryは、液体チンキ剤(ハーブの濃縮液体抽出物)をブレンドして、ワインを飲んだようにリラックスすることができるウェルネスアイテムを開発しました。

代表的なアイテムであるTake the Edge Offは、神経系を落ち着かせるためにアルコールの代わりにハーブミックスが使われており、フルーツとレモンの酸味で白ワインの味を再現しています。

配合されている植物成分はストレスを抑える働きがあり、一口飲んだ瞬間に気分が落ち着きます。

ただしハーブの中には軽い鎮静作用のものがあることから、多く服用すると眠気などのアルコールと同様の作用が見られる場合もあります。

SNSの方向性・戦略、コンテンツの特徴

Apothékaryは、ウェルネス系やクッキング系のインフルエンサーとのコラボレーションや、ウェルネス関連の有益なコンテンツの提供、また同社の製品を使用したモクテル(ノンアルコールカクテル)のレシピ紹介などを行なっています。

またSNSに投稿されるコンテンツのサムネイルは、アースカラーやスモーキーカラー、ドリンクやフルーツなどのアイテムが基本となり、SNSアカウントにアクセスするだけで、ブランドの雰囲気やイメージが明確に伝わります。

さらに創設者であるShizu Okusa氏も精力的にSNSでブランドに関したコンテンツを発信しています。

現在Apothékaryの製品は、アメリカ大手の美容専門店チェーン「ULTA」でも販売されています。

ApothékaryのSNS

Poppi

Poppiはアップルサイダービネガーを使用した、腸内環境を整えるプロバイオティクス炭酸飲料ブランドです。

使用する砂糖は5g以下、25カロリー以下に抑えられた健康的なソーダとして人気を得ています。

Target、Whole Foods Marketなどの大手小売店で販売されているため手に入りやすく、定番から期間限定までさまざまなフレーバーが準備されています。

また缶のデザインがポップでカラフルで可愛いことや、炭酸飲料でありながら健康的なことから、多くの女性からの支持を集めています。

SNSの方向性・戦略、コンテンツの特徴

SNSを巧みに利用し、話題になっているミームを用いたコンテンツ制作を行なったり、インフルエンサーマーケティングやUGCを活用しています。

SNSでの活動はユーザーにとっても親しみやすく、SNSでのアプローチはブランドの認知度を高め、忠実なファンを育てています。

Poppiは、単にSNSプラットフォームを使用して商品を販売するのではなく、SNSで消費者と効果的に交流し、関係を築くことで成功を収めた企業です。

また、Poppiは体験型のマーケティングにも積極的で、新フレーバーの発売を記念した「Poppi Mart」というポップアップイベントを開催しました。

Paris Hiltonなどの有名人やインフルエンサーが参加したこのイベントは、SNSで大きく取り上げられました。体験型のマーケティングはPoppiにとって、成功した戦略であることが証明されており、ブランドの話題作りに繋がっています。

ユーザーからは新フレーバーへの期待が高まるだけでなく、より多くのインフルエンサーが加わることで、リーチがさらに広がっています。

PoppiのSNS

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まとめ

アメリカでSNSを効果的に活用し、成功を収めている企業・ブランドご紹介しました。

SNSの活用方法はさまざまですが、ターゲットとなるユーザーとSNSのコンテンツが一致することがよりコンバージョンを上げる秘訣だと言えるでしょう。

ミームやインフルエンサー、UGCを活用したり、ブランドオーナーやマーケティング担当者の人間性が見えるコンテンツも有効であると言えるでしょう。

SNSの場合、機械的なコンテンツを作成するのではなく、親近感やユーモアのあるコンテンツの方がユーザーから共感されやすい傾向にあります。

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オンラインアシスタント/Emily.

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