アメリカでビジネスを行う場合、SNS(ソーシャルメディア)プラットフォームでの潜在顧客に対するアプローチが重要だと言えます。
各SNSを利用するユーザー層や利用目的、好まれるコンテンツに異なりが生じるため、そのSNSに相応しい内容を投稿する必要があります。
この記事では、アメリカでよく使われているSNSプラットフォームとその特徴、ビジネスで利用する場合の活用例など、詳しく解説しています。
アメリカでのビジネスを展開する上で、ブランドや商品の認知・売上拡大のためにソーシャルメディアは重要な役割を担います。ソーシャルメディアを活用することで、既存のユーザーと円滑なコミュニケーションを取ることが可能となったり、新規ユーザー[…]
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アメリカでよく利用されるSNSプラットフォーム
アメリカで人気のSNSプラットフォームは、Facebook (69%)、YouTube (57%)、Instagram (45%)、TikTok (33%)、Twitter (30%)が上位となります。
特にFacebookは、25歳以上の人にとって最も人気のあるSNSプラットフォームとなり、Instagram、TikTok、YouTubeは、18~24歳の間で最も人気があるSNSプラットフォームだと言われています。
2022年と2023年での各SNSプラットフォームでの使用量を比較したデータによると、使用量が減少したSNSプラットフォームは、Reddit、Pinterest、YouTubeのみとなり、ほとんどのSNSプラットフォームで前年より使用量が伸びた結果となりました。
出典:Hubspot
米国でのビジネスに使用したいSNSプラットフォーム
SNSプラットフォーム | 利用者数 | 特徴 | ビジネス利用 |
月間ユーザー25億人 | 家族や友人とコミュニケーションを取るために利用する、世界最大級の利用者を誇るSNSプラットフォーム。 | 最大級のユーザーベースを持っているため、より多い消費者へアプローチすることが叶う。アメリカではFacebook Groupが盛り上がっていることが多く、その分野のコミュニティを形成するのに向いている。 | |
月間ユーザー10億人 | インフルエンサー、有名ブランドなどがクリエイティブな動画やストーリーズ、写真を共有することで高品質なコンテンツを提供している。 | 写真やビデオを紹介するのに最適なプラットフォームの 1 つ。ビジネスとその製品またはサービスを視覚的に表現するのに役立つ。Instagramはエンゲージメント率が高い傾向にある。 | |
YouTube | 月間ユーザー20億人 | ビデオの共有に利用されるSNSプラットフォーム。特に若い層から絶大な人気を誇っている。 | YouTubeはGoogleが所有しているため、YouTubeに動画を投稿するとSEOランキングに大きな影響を与えることが出来る。 |
月間ユーザー3億人 | 重要なニュースやトレンドに対する考えや意見を共有する。効果的なコンテンツは動画、画像などを利用した内容。 | 個人同士が繋がることができるプラットフォームで、一般的にカジュアルなやり取りが特徴。企業対ユーザーでもコミュニケーションを取りやすい。 | |
TikTok | 月間ユーザー8億人 | 15~90秒の短編動画を共有する現在最も注目されているSNSプラットフォーム。若年層の利用が多い。 | 世界市場に参入しようとしている企業にとって、TikTokは相応しいプラットフォームで、155か国、75の言語で利用でき、他のプラットフォームではアクセスできない人々にリーチすることが可能。 |
月間ユーザー3億2,000万人 | DIY、ファッション、ライフスタイル、料理など好みの写真をピン留め(ブックマーク)し、その写真をクリックすることでエンゲージメントへと繋げる。 | SNSプラットフォームとしては非常に高いコンバージョン率を誇る。ユーザーの50%はPinterestで商品を見てオンラインで商品を購入したと回答している。 | |
月間ユーザー6億6,000万人 | 履歴書や職務歴などビジネスヒストリーをアップロードし、仕事を探したり、顧客、従業員、雇用主とコミュニケーションを取るB2Bに特化したSNSプラットフォーム。 | LinkedInのプロフィールはより正当なものであると思われ、中小企業のSEOランキングを向上させることができる。専門家に支持されておりプロフィールがあればすぐに信頼性を確立できる。 |
各SNSプラットフォームの特徴
特徴 | 世界で最も人気があるSNSプラットフォームの一つ。 アメリカではYouTubeに次いで2 番目に使用されており、アメリカのユーザー数は世界第2位と言われている。 家族や友人とコミュニケーションを取るプラットフォームで、ニュースや近況のシェアを行う。 同じ趣味や嗜好を持つ者同士でFacebookグループを作成し、情報のシェアを行うコミュニケーションを形成することができる。 |
アクティブ利用者数 | 女性44% / 男性56%、成人の51%がアクティブユーザー、月間ユーザー25億人 |
メインの利用者層 | 40代以上のユーザー |
効果的な使い方 | Facebookでは本当の名前や住所で会員登録を行うため、正確なユーザーをセグメントをかけることが可能となる。 ストーリーズや生配信、グループなどのコミュニティーを築き、コミュニケーションを図ることができる。 |
特徴 | ユーザーの63% が少なくとも1日に1回はログインしてる。 このSNSプラットフォームは若い人たちに圧倒的に支持されている。 13~17歳は72%、18~29歳は67%がInstagramを利用している。 アメリカのティーンエイジャーからはSnapchatに次ぐ、お気に入りSNSプラットフォームとしてInstagramが挙げられる。 |
アクティブ利用者数 | 男女平均的な割合、月間ユーザー10億人 |
メインの利用者層 | 35歳以下 |
効果的な使い方 | 縦長で最大90秒の動画をリール機能で作成。 24時間で消滅し公開するユーザーも特定できる静止画や動画を共有するストーリーズ。 1投稿に最大10枚の写真を追加するカルーセル機能。 これらは写真や動画などを中心にユーザーとコミュニケーションを取るため、文章や文字はあまり重視せず、写真や動画のクオリティーが大切となる。 |
YouTube
特徴 | YouTubeはGoogleが所有しているため、動画を投稿するとSEOランキングに大きな影響を与える。 アメリカではTVチャンネル数が非常にが多く、若者層は数多いチャンネル数があるTVから情報収集を諦め、自身が見たいコンテンツをYouTubeで見る。 有名なYouTuberであればブランドや商品、サービスを開発し、アメリカ市場に大きな影響を及ぼしている。 |
アクティブ利用者数 | 成人の73%以上が毎日利用し、月間ユーザー20億人 |
メインの利用者層 | 15歳〜34歳 |
効果的な使い方 | 短い動画を投稿する機能ショートを活用して、自身のコンテンツへ紐付ける。 ショート動画でカバーできないことやオーディエンスがさらに詳細に知りたい情報を提供する。 ブログなどのコンテンツを動画化し、多くのユーザーへアプローチする。 動画は文章ベースのコンテンツよりもコンバージョン率が高い傾向にある。 |
特徴 | 短い文章で構成されたSNSプラットフォーム、動画や写真がなくてもユーザーから反応を得ることが可能。 カスタマーからの率直な意見を受け取ることができるので、時にネガティブなコメントもあるが、そのような場合でもすぐにカスタマーとコンタクトできる。 |
アクティブ利用者数 | 月間ユーザー3億人、うち40%が1日に複数回アクセスする |
メインの利用者層 | 63%が35〜65歳、全体の3分の2が男性ユーザー |
効果的な使い方 | ニュースやインフォメーション、コンテンツのリンク共有など、短めな文章でアプローチできる。 ハッシュタグでコミュニティーを作ったり、リツイート機能で情報やコンテンツを拡散してもらいやすい。 |
TikTok
特徴 | 15秒の動画を作成し共有する。 現在最も勢いのあるSNSプラットフォームで、若年層を中心に盛り上がっている。 TikTokから流行が生まれる場合が多く、音楽チャートに入っている楽曲はTikTokで人気な場合がある。 |
アクティブ利用者数 | 50%は25歳以下、月間ユーザー8億人 |
メインの利用者層 | 16〜24歳 |
効果的な使い方 | チャレンジ動画、メイキングや舞台裏の共有、商品のデモンストレーションなど、フレンドリーでオーセンティックなイメージの動画を投稿する。 カジュアルで人間性が分かりやすいものが好まれ、動画が中心なので文章や文字は少なめ。 |
特徴 | PinterestはSNSプラットフォームの中で非常に高いコンバージョン率を誇る。 ユーザーの50%はPinterestで商品を見てオンラインで商品を購入したと回答している。 ユーザーの91%がPinterestを使用してオフライン購入を計画している。 Pinterestからインテリアや料理、イベントなどのアイディアをインプットするのに利用される。 |
アクティブ利用者数 | 80%が女性、月間ユーザー3億2,000万人 |
メインの利用者層 | ミレニアム世代の女性 |
効果的な使い方 | B2Bの場合、商品やブランドHow toを視覚的表現にした図や表。 B2Cの場合、ギャラリーのようにビジュアルを重視した写真や画像。 視覚的に訴えかけるような図や表、写真や画像が効果を生む。 |
特徴 | 専門的なキャリアを持つ人々に最も人気がある。 アメリカには1億6,000万人のユーザーがおり、世界のどの国よりも多いLinkedIn利用率を誇る。 比較的に高収入のユーザーが多いのが特徴。 |
アクティブ利用者数 | 男性57% / 女性43%、月間ユーザー6億6,000万人 |
メインの利用者層 | 30〜49歳 |
効果的な使い方 | 従業員をタグ付けなどで巻き込んだ投稿。 スライドショーやビデオの投稿。 長い文章での投稿も可能で、LinkedIn上でコンテンツを作成できる。 |
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これまで各SNSプラットフォームについてご紹介しましたが、アメリカでのビジネスに効果的にSNSを取り入れるためには、アメリカでのSNS運用経験やアメリカの文化や慣習の理解、ネイティブに近い英語力などが必要になる場合が多いです。また利用するプラットフォームが多ければ多いほど、作業が複雑になり管理が大変になります。
自社でSNS運用が難しい場合は、オンラインアシスタントに作業を外注すると良いでしょう。オンラインアシスタント/Emilyでは、アメリカ在住の日米バイリンガルがSNS運用のサポートが可能で、アメリカ現地の傾向や流行などのトレンドを把握し、正しい英語でアプローチを行います。
SNS運用のための適切なプラットフォームの選定や、具体的な戦略策定から、SNSプラットフォームを使ったキャンペーンの実施など、多岐に渡るSNS業務のサポート行えるので、複雑なSNSプラットフォームの管理や、英語での投稿のストレスから解放されます。
まとめ
アメリカで利用されているSNSプラットフォームの特徴や利用者についてご紹介致しました。各ソーシャルメディアチャネルの特徴や、アメリカでのメインオーディエンスや効果的な活用方法を理解して、SNSマーケティングやブランディングに役立てましょう。
SNSは現代のあらゆるビジネスにおいて非常に重要な役割を果たしており、アメリカ市場でもその影響力がますます高まっています。しかし、アメリカ市場向けのSNSコンテンツを作成する際には、日本市場との違いも多くあるため、いくつかのポイント[…]
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