日本企業がアメリカで輸出ビジネスを行う場合、自社製品を小売店へ売り込むための営業が必須となります。
ですが、日本とアメリカでは物理的な距離や時差などで、思うように営業を行えない場合が多いかと思います。
例えアメリカ国内に営業担当者が在籍していたとしても、日本の約25倍も国土が広いアメリカなので、少人数の営業担当者だとアメリカ全土へ営業を行うことは、非常に困難だと考えられます。
そこで最近はBtoBのマッチングプラットフォーム【RangeMe(レンジミー)】を利用する、アメリカ国内外の企業が増えてきました。
この記事では、アメリカで自社製品の販路拡大を行いたい場合に、おすすめする「RangeMe」について、概要や活用方法などを詳しく解説しています。
ビジネスを運営していると、タスクやプロジェクト管理、社内コミュニケーション、スケジュール管理などを、アプリやツールなどを利用し簡潔化したいと感じるシチュエーションがあるかと思います。どのようなツールやアプリ、プラットフォームを利用す[…]
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RangeMeとは
「RangeMe」は、サプライヤーとバイヤーの相互マッチングをサポートしているプラットフォームです。
2014年にオーストラリアでローンされたサービスで、翌年の2015年にはTargetのパートナーシップとしてアメリカへ上陸しました。
アメリカに拠点を持つ小売製品に特化したクローズドなBtoB専用のマッチングサイトで、アメリカから約10,000社のバイヤーが参加しており、アメリカの大手小売企業も調達ツールとして使用しています。
バイヤーとマッチングするチャンスがあることから、アメリカ進出を検討している日本企業にもおすすめです。
現在「RangeMe」はヨーロッパやアジアへも進出しており、今後さらに成長するサービスだと言えるでしょう。
アメリカ国内では「Target」「Walmart」「Whole Foods Market」など、大手小売店のバイヤー達が「RangeMe」を使用している事から、大手小売店とマッチングするチャンスがあり、大量の商品をバイイングしてもらえる可能性が秘められています。
メールや電話対応などでバイヤーに商品を紹介するのに、通常であれば4-8週間要していた企業が、こちらのプラットフォームを利用して、7日間でバイヤーに商品を紹介することが可能になったという事例があります。
このように「RangeMe」を利用すると、より効果的に各リテーラーとのコミュニケーションを取ることができ、早期の商品販売が叶うチャンスも期待できます。
RangeMeの料金とプラン
通常はBasicプランとなり、サプライヤーは無料で自社商品を「RangeMe」に公開することが可能です。
無料でバイヤーに自社商品を見つけてもらうことが叶い、さらに「RangeMe」に売上手数料などの費用を一切支払う必要がないので、本当に無料でサービスを利用することができます。
- ブランドページ作り
- 商品情報をバイヤー向けに公開
- バイヤーが商品を気に入るとコンタクトあり
- サンプル送付など
- サブミッション機能でバイヤーが求めているカテゴリの商品をアピール可能(Premium限定)
- インサイト活用でどのようなバイヤーがページに訪れているかチェック可能(Premium限定)
- 優先的なカスタマーサポート(Premium限定)
「RangeMe」内では、上記のような項目を行うことができます。
無料のBasicプランの他に年間$1,400のPremiumプランが用意されており、Premiumプランを利用することでより商品の露出度を効果的に増やすことが可能となるほか、ブランドや商品が「RangeMe」から公式に認証されるため、バイヤーからの信頼も上がり、サンプル依頼などのコンタクトに繋がる可能性がグッと上がります。
Premiumプランで可能な項目の詳しい内容は、公式HPにて掲載されています。
BasicプランとPremiumプランで行えることは異なりますが「RangeMe」を開始する際は、まずBasicプランを利用して物足りなければPremiumプランへとグレードアップをすると良いでしょう。
RangeMeの利用をおすすめする企業
「RangeMe」を利用する場合、無料で開始することができるので、十分な予算を確保できない中小企業でも参加できます。
下記のような状況の企業に、ぜひご利用頂きたいと思います。
- 営業担当が不足していて、小売店へ営業することが困難
- 日本市場で商品販売経験は十分あるが、アメリカ市場は未開拓
- 自社ECサイトは開設しているが、小売店で自社商品を販売したい
- 小売店で販売することによって、自社商品(ブランド)の認識・販売拡大を図りたい
- 低コストで販路拡大を行いたい
ただ正直に申し上げると、アメリカで売上の全てを「RangeMe」を利用するだけで、確保できる訳ではありません。
ですが、日本の中小企業でも大手有名なバイヤーとマッチングできる可能性があるという、夢のようなプラットフォームであることに間違いありません。
自社商品をお持ちの場合は、ぜひ「RangeMe」を活用して売上アップ、バイヤーとのコネクションを作って頂きたいです。
オンラインアシスタント/Emily
「RangeMe」の利用を開始するには、初期登録のセットアップやブランドページの作成、英語での商品紹介分や必要項目の入力、カバー画像や商品画像の作成、登録などが必要となります。
「RangeMe」の使用方法についても、Premium会員がWebサイトやカスタマーサポートからもらえるビデオなど、英語での説明しかないのが現状です。
さらにリテーラーへのブランド、商品アピールのためのサブミッション機能での英文作成や、バイヤーからの問い合わせ内容への英語対応など、登録作業だけでなく、英語でのコミュニケーションは必須となります。
そのような場合におすすめなのが、日米バイリンガルが所属しているオンラインアシスタント/Emilyです。
アメリカでビジネスを展開する日本企業の多忙な経営者や社員が、コア業務に集中できる環境づくりを追求しているオンラインアシスタント/Emilyでは、アメリカ特有の文化やビジネス環境を理解したバイリンガルスタッフが、現地時間で様々な業務をサポート[…]
オンラインアシスタントを利用することで、バイヤーとのコミュニケーション(通訳)や、アメリカ市場調査、ブランドページ作成、商品登録、サブミッションなど対応、画像編集やデータ入力、英語の文章作成など、ありとあらゆる「RangeMe」の作業を業務委託できます。
一部の作業をサクッと委託したり、「RangeMe」に関する作業をまるっと全て委託することも可能なので、必要に応じたサポート受けることが叶います。
社内に作業者や英語話者がいない場合、日米バイリンガルが所属しているオンラインアシスタント/Emilyの利用をおすすめします。
まとめ
この記事では「RangeMe」についての概要や料金・プラン、活用方法に関してお伝えしました。
無料で開始でき、大手有名店のバイヤーとマッチングするチャンスもあるプラットフォームなので、利用しない手はないでしょう。
また今後さらに世界中で有名になると予想されているので、早めの参入で競合他社と差をつけられる可能性も十分あります。
「RangeMe」を上手に活用して、アメリカで販路拡大を狙いましょう!
アメリカ事業の立ち上げやリソース課題などでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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