アメリカでBtoB向けの物販ビジネスを行う日本企業の場合、RangeMe(レンジミー)の利用がおすすめです。
RangeMeはオンライン上でサプライヤーとバイヤーを繋げるプラットフォームで、アメリカで有名なBtoBマッチングサービスです。
この記事では、そのRangeMeを利用する場合のメリットとデメリットについて詳しくご紹介しています。
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RangeMeについて
RangeMe(レンジミー)は、アメリカに拠点を持つ小売製品に特化したクローズドなBtoB専用のマッチングサイトで、アメリカから約10,000社のバイヤーが参加しており、アメリカの大手小売企業も商材の調達ツールとして使用しています。
アメリカ国内では「Target」「Walmart」「Whole Foods Market」など、大手小売店のバイヤー達がRangeMeを使用している事から、大手小売店とマッチングするチャンスがあり、大量の商品をバイイングしてもらえる可能性が秘められています。
アメリカの大企業バイヤーとマッチングするチャンスがあり、さらにはオンライン上で全てを完結することができるので、アメリカ進出を検討している日本企業にもおすすめだと言えるでしょう。
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RangeMeを活用するメリット
小売店へ自社商品をアピール
RangeMeを使用することで、自社商品をオンライン上でより多くのバイヤーに紹介することが可能となります。RangeMeでは、さまざまな業界のバイヤーに幅広いネットワークがあり、Webサイト上に商品を掲載することで、ブランドや商品の認知度が向上し、魅力的な新商品を多くのバイヤーにアピールすることが出来ます。
Webサイトへ商品を露出することは、アメリカ市場への参入を目指したい日本企業にとって非常に重要で、RangeMeを活用することでアメリカの小売店バイヤーとオンライン上でコミュニケーションを取ることが可能となります。
このようにRangeMeはアメリカで販売販路を獲得するための貴重なプラットフォームだと言えます。
効率的で合理的に商品を発見してもらう
従来まで新商品をバイヤーに発見してもらうためには、電話やEメールでの営業や、展示会の開催などが必須でした。
RangeMeを利用することで、サプライヤーが自社商品をプラットフォームを介して紹介することが叶い、面倒な業務になりがちな電話やEメールでの営業、会場や人件コストが必要となる展示会などを開催する必要がなくなり、業務を最大限に簡素化することが可能となりました。
これによりバイヤーは自社が定める基準に基づき、小売店舗で販売したい商品を簡単に検索およびにフィルタリングできるようになり、サプライヤーとバイヤー、双方の時間と労力を節約することが出来るようになりました。
ターゲットと関連性の高いマッチング機能
RangeMeの主な強みのひとつは、特定カテゴリの商品を探しているバイヤーとサプライヤーをマッチングさせる機能です。
高度なアルゴリズムを使用し、商品のタイプ、業界、地理的な位置に基づき、該当するサプライヤーと関連性のあるバイヤーをマッチングさせてくれます。
この高度で的確なアルゴリズムを利用したマッチング機能により、サプライヤーとベンダーのコラボレーションが成功する可能性が高まり、コンバージョン率が向上、アメリカでのビジネスチャンスが拡大されます。
データから読み取るインサイトと分析
RangeMeでは製品プロファイルよりバイヤーのインタラクションに関する貴重なデータとインサイトをサプライヤーに提供しています。
これらの分析データにより、閲覧数、保存数、受信拒否数に関する詳細情報が提供されるため、サプライヤーは自社商品の改良策を発見し、データに基づいた施策を行うことができます。
RangeMeの分析ツールを使用すると、サプライヤーは商品のパフォーマンス追跡、マーケティング活動の効果を測定することも可能となります。
効果が出た場合の費用対効果が高い
RangeMeは年間定額制ですが、アメリカ全土に小売店舗を持つようなTarget、Walmart、Whole Foods Marketなどの大企業バイヤーの目に留まると大量受注の可能性が高く、またその後も大企業バイヤーとのコネクションを築ける可能性もあります。
また広大な国土のアメリカならではの、自社だけでは営業・販売促進が難しかいローカル企業のバイヤーともコネクションを築くこともでき、オンライン上でさまざまな州や地域の小売企業とコミュニケーションを取ることが実現しました。
RangeMeを活用するデメリット
競合他社との競争激化と過飽和
RangeMeの知名度は年々高まる一方で、類似商品を販売するサプライヤーそれぞれが同じバイヤーにアピールすることで、アメリカおよび世界中の競合他社ブランドと競争激化に直面することにも繋がります。
RangeMeが人気になるにつれサプライヤーが殺到しているので、数多くの類似商品の流入にも繋がり、個々サプライヤーが際立って目立つことが困難となってきています。
このためサプライヤーは競合他社との差別化を図るために、さらに魅力的な製品プロファイルとマーケティング戦略を作成するために時間と労力を投資する必要があります。時間と労力を費やさない場合、競合他社の類似商品に自社商品が埋もれてしまい、該当するバイヤーの目に留めることができなくなります。
RangeMeでは膨大な数の商品が掲載されており、場合によっては飽和状態に陥る可能性もあり、バイヤーがサプライヤーの自社商品に辿り着くことが困難となりつつあります。さらに商品マッチングのアルゴリズムがあるため、個々バイヤーの意思や意図とは関係のない商品が表示される可能性もあります。
これにより商品マッチングの精度が低くなり、サプライヤーと小売業者の間で需要と供給の不一致が生じる可能性も考えられます。
成功・返金保証はない
RangeMe はサブスクリプションをベースとしたプラットフォームで、サプライヤーがRangeMeを利用するには定額料金を支払う必要があります。
このコストは予算が豊富に準備できる大企業にとっては問題がないかもしれませんが、中小企業や新興企業にとって経済的な負担となる可能性もあります。
年間99ドル、1,399ドル、2,499ドルの3つプランがあるので、機能と予算を考慮してプランの決定をすると良いでしょう。また機能がごくわずかに限られているものの無料で利用できるプランもあるので、予算が懸念材料となる場合にはまず無料プランを試してみましょう。
出典:RangeMe
こちらのサブスクリプション料金にはマッチングを保証したり、小売業者がサプライヤーの商品を必ず購入することを保証したりするものではないため、商品が売れない場合でもサブスクリプション料金の支払いは発生します。
ユーザーエクスペリエンスに満足できない場合、または特定の条件が満たされない場合に返金を提供する他のプラットフォームやサービスとは異なり、RangeMeは正式な返金保証を提供しないことを表明しています。
返金保証がないということは、予算が限られている中小企業にとって懸念材料となるのは明確で、望ましい成果や結果が得られない場合であっても、返金保証がないRangeMeの利用は経済的リスクをもたらす可能性もあります。
制限されたカスタマイズオプション
RangeMeは製品プロファイルを作成するための標準的なテンプレートを提供しており、サプライヤーが利用できるカスタマイズのレベルが制限されています。
このテンプレートでは商品説明、画像、価格設定などの必須フィールドが提供されますが、すべてのサプライヤーのニーズやブランディングに完全に対応できるわけではありません。
カスタマイズの自由度が制限されているので、サプライヤーが自社ブランドを効果的に競合他社と差別化を図ることが難しいということを示します。
オンラインアシスタント/Emily.
これまでRangeMeのメリットとデメリットについてご紹介しましたが、自社で初期設定や商品紹介ページの作成、翻訳やバイヤーとのコミュニケーションなどの業務が難しいと考える場合、オンラインアシスタントへ業務委託を行うと良いでしょう。
オンラインアシスタント/Emily.では、アメリカ在住の日米バイリンガルのアシスタントが在籍しています。
RangeMeを活用したBtoBビジネスのサポートを行なっており、初期設定から商品紹介ページの作成、日本語で作成された説明文を英語へと翻訳、英語でバイヤーとのコミュニケーションを取るなどのさまざまな業務を担っています。
またバイヤーとマッチングしやすいように商品紹介ページの分析・改善、マーケティング戦略の立案・実行も専門アシスタントがサポートします。
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まとめ
RangeMeを利用する場合のメリットとデメリットについてご紹介しました。
広い国土のアメリカでBtoB向けの物販ビジネスを営んでいる場合、オンライン上で完結できるRangeMeの活用は今まで営業することが出来ていなかった新たな販売販路を獲得することが期待できます。
オンラインであればアメリカ現地で営業活動を行わずに日本からでもコントロールが可能なので、アメリカで人的リソースがない場合でもBtoB向けの物販ビジネスを運営することが可能となります。
RangeMeのメリットとデメリットを考慮して、上手に活用することでアメリカでのビジネスチャンスが広がるでしょう。
アメリカ事業の立ち上げやリソース課題などでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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