日本企業がアメリカでPodcastを コンテンツマーケティングに活用するには

日本企業がアメリカでPodcastをコンテンツマーケティングに活用するには

近年、顧客とのエンゲージメントを強化する手段として注目されている「Podcast」。単なるエンターテインメントとしてだけでなく、効果的なマーケティングツールとしても利用されています。この記事では、Podcastの活用手順やプロモーション施策など詳しく解説します。

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Podcastとは?

Podcastは、音声を配信するサービスで、誰でもラジオのような番組をオンラインで公開できるプラットフォームです。2005年に、Appleの「iPod」と「Broadcast」(放送)を組み合わせて作られました。最初はiTunesの機能の一部として提供されていましたが、2018年に独立したアプリとなっています。現在では、Apple PodcastのほかSpotify、Amazon Music、Google Podcastなど様々なPodcastアプリから聴くことができます。

アメリカでは、Podcastの利用が年々増加しています。Statistaのデータによると、2022年にはアメリカの成人の80%がPodcastのサービスについて知っており、2023年には約7,000万人が利用しています。この数はさらに増え続け、2029年までには1億1,000万人以上のリスナーになると予想されています。

引用:U.S. Podcasting Industry – statistics & facts(Statista)

なぜアメリカでPodcastを活用したマーケティングが人気なのか?

アメリカのライフスタイルに合ったメディア

アメリカは車社会のため通勤中の車内や、また家事の合間、運動中などの隙間時間にPodcastを楽しむ人が多い傾向があり、その柔軟なリスニングスタイルが、リスナーにとって人気の要因となっています。

Podcastは通常30分から1時間程度の長さがありますが、通勤や運動中など、まとまった時間で無理なくPodcastに割けるシーンが多く、リスナーのエンゲージメントの高さが特徴的です。さらに、アメリカのPodcast業界からもインフルエンサーが誕生しており、若い世代から憧れの存在となるPodcasterが続々と登場しています。

ホストとの信頼関係と効果的なターゲティング

Podcastホストとの信頼関係が強いリスナーに対して、ホストが推奨する形で広告を行うことで、リスナーからの信頼を獲得しやすくなります。

このため、広告もリスナーに受け入れられやすく、企業にとっても特定の興味や関心を持つリスナー層に対して効果的にアプローチできるため、企業は自社のターゲット市場にピンポイントで広告を届けられる点が魅力となっています。

Podcastをコンテンツマーケティングとして活用する5つの手順

1. 目標設定と戦略立案

まず、Podcastの活用目的を明確に設定します。ブランド認知度の向上、新規顧客の獲得、顧客エンゲージメントの強化など、具体的な目標を決め、それに沿ったコンテンツ戦略を立案します。この段階で成功指標(KPI)も設定しておくことが重要です。

2. ターゲットとするリスナーの特定

Podcastの主なリスナー層を明確にします。デモグラフィック情報(年齢、性別、職業など)やリスナーの興味・関心を把握し、そのニーズに応えるコンテンツを計画します。ターゲットを絞ることで、より効果的なメッセージを発信できます。

3. コンテンツ制作と計画

リスナーにとって価値のあるテーマを選び、エピソードの計画を立てます。専門家インタビュー、アメリカの業界トレンド、製品紹介など多様なテーマを取り入れます。スタート時には、3〜5つのエピソードを事前に準備しておくことが望ましいでしょう。また、定期的に配信できるスケジュールを作成し、安定したコンテンツ提供を心掛けます。高品質な音声を確保するための録音機材や編集ソフトも準備します。

4. 配信とプロモーション

Podcastを配信するプラットフォームを選定します。Apple Podcasts、Spotify、Google Podcastsなどのアメリカの主要プラットフォームに登録し、広範囲のリスナーにリーチします。さらに、自社のウェブサイトやSNS、ニュースレター、有料のWeb広告、インフルエンサーの起用を通じてエピソードを告知し、プロモーション活動を展開します。

5. 効果測定と改善

配信後のデータを分析し、リスナー数、再生回数、エンゲージメント率などの指標を評価します。フィードバックを基にコンテンツの改善を行い、よりリスナーに響く内容を提供します。定期的な見直しと改善を繰り返すことで、Podcastマーケティングの効果を最大化します。

Podcastのプロモーション施策

ソーシャルメディアの活用

Podcastのエピソードを広めるために、Twitter、Facebook、Instagram、LinkedInなどのソーシャルメディアを活用します。新エピソードの告知や、エピソード内容のハイライトを投稿し、アメリカのフォロワーと積極的に交流することで、認知度を高めます。各SNSを利用したGiveaway(プレゼント)キャンペーンなどを行うと、多くの潜在的なリスナーへリーチすることが可能となります。

ゲスト出演とコラボレーション

他のPodcastホストや業界の専門家をゲストとして招くことで、彼らのフォロワーにもリーチできます。また、他のPodcastにゲスト出演することで、異なるリスナーにブランドを露出する機会を増やします。

ウェブサイトとニュースレター

自社のウェブサイトにPodcast専用のページを設け、エピソード一覧や概要を掲載します。SEO対策を行い、検索エンジンからの訪問を増やします。また、ニュースレターを活用して、定期的に新エピソードや特集記事を配信し、アメリカの既存の顧客やリスナーに直接情報を届けます。

プラットフォーム内でのプロモーション

Apple Podcasts、Spotify、Google Podcastsなどのプラットフォーム内でのランキングやカテゴリーリストの順位を上げることを目指します。そのためには、リスナーからの評価やレビューが重要です。リスナーにレビューを依頼することで、ランキング上位に位置付けられる可能性が高まります。

有料広告の活用

ソーシャルメディア広告やGoogle Adsを活用して、Podcastの認知度を高めます。特に、アメリカのターゲットのリスナーに合わせた広告キャンペーンを展開することで、効率的に新規リスナーを獲得できます。また、Podcast関連のウェブサイトやニュースレターに広告を掲載することも効果的です。

オンラインアシスタント/Emily.

自社でPodcastを活用したコンテンツマーケティングの管理・運用が難しい場合、オンラインアシスタントへ業務委託をすると良いでしょう。

オンラインアシスタント/Emilyでは、アメリカ在住の日米バイリンガルアシスタントによるブログの作成や管理、ソーシャルメディアコンテンツやEmailマーケティングの戦略策定などの提案から実施まで、コンテンツマーケティングに関する作業を請け負います。

プロジェクト単位でのサポート、管理・運用などの長期的なサポートまでフレキシブルな対応を行うことが可能です。

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アメリカでのコンテンツマーケティング「ブログ」

まとめ

アメリカで認知度も高く、毎年着実にリスナーを増やしている、Podcastのコンテンツマーケティング活用についてご紹介しました。アメリカのリスナーに向けたプロモーションの計画や施策を組み合わせることで、自社のPodcastの認知度を高め、リスナーを増やすことができます。

アメリカのPodcast業界やコンテンツマーケティング、SNSマーケティングにご興味のある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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