インテリア雑貨卸売・企画・輸入・販売をしている雑貨メーカーとして名古屋に本社がある株式会社スパイス。 その米国法人であるTime Concept, Inc. は、ロサンゼルスに拠点を構えており、Urban OutfittersやStaples、Anthropologieなどの有名店にも商品を卸しているほか、自社ECサイト「SPICE of Life」などオンラインでの販売も行なっています。 今回は、Time Concept, Inc.のVice Presidentとして米国チームを率いている田中英俊氏に、アメリカでのビジネスを展開する上で持っていた課題や、オンラインアシスタント/Emilyをどのように活用していただいているかについてお話を伺いました。
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米国市場開拓を任されたTime Concept, Inc.
─ Time Concept, Inc.の米国進出の背景や、ミッションを教えてください。
インテリア雑貨の卸売や企画、輸入、販売という事業を展開する本社・株式会社スパイスの米国拠点として、Time Concept, Inc.は当初アメリカの商品を日本に販売する目的で設立されました。 2014年頃から、日本からアメリカに商品を販売するという現在メインで行なっているビジネスモデルにシフトしたんです。 そのため、現在の私たちのミッションは、インテリア雑貨のメーカー、サプライヤーとしてのアメリカ市場の開拓、販売、ブランドの認知をあげることですね。
─ 田中さんはどのような経緯で、米国拠点を任されるポジションとなったのでしょうか?
私はもともとデザイナーとして本社で働いていたのですが、日本国外に向けて販路を拡大するという事業の中で、アメリカ市場・消費者にフィットした商品開発をするというミッションを任されてました。 アメリカと日本では文化や消費者層も全く違うため、求められる商品のサイズ感やカラーなど、様々なことが異なってくるんですよね。 元々アメリカには、展示会などのイベントの度に出張ベースで来ていたので、現地のチームメンバーとも面識があったこともあり、米国拠点の責任者というポジションに就きました。
小規模チームが海外でビジネスを展開するのは大変!
─ Emily導入前にあった主な課題はなんですか?
とにかく人手が足りなくて困っていましたね。 Time Concept, Inc.は、社員10名以下という小規模なチームで、日本からの駐在は現在私一人なので、日本とのやりとりは基本的に私が対応していて、LA時間の夕方以降は日本の各チームとのミーティングで詰まっています。 他の社員は、セールスやカスタマーサポートなどを担当しているので、現状EC業務、マーケティング業務などを専門的に担当している社員はいません。 そのため、アメリカでの販売やブランド認知を上げるための取り組みに伴う細かな作業、例えば商品情報の翻訳や在庫管理などに関しても、私が対応するという状況になっていました。
─ まさに、田中さんは専属アシスタントが必要な状態だったんですね。
Vice Presidentとして拠点全体を見るべきポジションである私自身が、細かい業務を抱えすぎているため、どうしても滞ってしまうプロジェクトなどが出てきてしまっていたんですよね。 常に新しいことにチャレンジしていく社風の会社なので、人手不足でこのように業務がストップしてしまう状況を変えなければいけないと、常々感じていました。
─ しかも日本国外で事業を広げていくのって、かなり大変ですよね。
そうですね。日本で同様のビジネスを展開しているとしても、国が変われば話は全く違ってきます。 例えば、アメリカは圧倒的に土地が広いため、日本で一般的な『直接足を運ぶ営業』が難しい分、ショールームの活用など全く違うセールスの慣習があったんですよね。 2020年に起こった新型コロナ以降は、以前にも増してオンラインを通じた販路拡大(B to B)に加えて消費者への直接的な販売(B to C)にも更に力を入れなくてはならない状況となりました。 とはいえ、社内にはEC事業のスペシャリストもいないので、何から始めればいいのか、どんなプラットフォームを使えばいいのかなど、全くわからない状態だったんです。 自社内でイチからリサーチをして手探りで進めていくのは余計に時間がかかってしまい、非効率だということはわかっていたので、解決策を模索していました。
日本・米国でベストセラーとなっているオリジナル商品 “WFan”
─ Emilyを導入するきっかけとなったのはなんでしょうか?
COEL, Inc.の代表の松尾さんとは、以前から面識があったのですが、ある展示会での再会がきっかけで、オンラインアシスタント/Emilyのサービスを新しく始めることを伺って。 ちょうど、手いっぱいで色んな業務が後回しになってしまっていたものの、人に頼むための準備の時間もないという状況だったので、これは痒いところに手が届く、私たちのようなチームにとってかなり使いやすいサービスだと思ったんです。 松尾さんが信頼できる人だということを知っていたこともあり、迷いなくすぐに社長に提案し、導入を開始しました。
「とりあえず相談」で幅広い対応ができるアシスタントサービス
─ これまで、どのような業務を依頼いただいていますか?
まずEC関連でいうと、Shopifyを使ったECの運営については、松尾さんに提案してもらってスタートしました。 現在はShopifyと連携させたメールマーケティングの対応や、ウェブサイトのカスタマイズの依頼などにも対応してもらったりと、私がノータッチでもしっかり回してもらっていて助かっています。 GoogleやFacebookでの広告運用や、YouTubeにアップロードする英語ベースの動画への日本語のテロップ入れをお願いしたこともありましたね。 他には、オフィスのW-ifiのトラブル解決から、翻訳、自社SNSのDMへの対応など、細々としたサポートもお願いしています。 オンラインアシスタント/Emilyのチームには、どんな業務にも対応できると言っても過言ではないぐらい、幅広いスペシャリストが集まっているので、とりあえずマネージャーに頼みたいことをまずは相談しちゃっています。
アメリカで一般的になっているオンラインアシスタント(またはバーチャルアシスタント=Virtual Assistant)は、社内でこなすのが望ましくない業務を社外のプロフェッショナルにリモートで依頼できるサービスです。特に、日常業務に[…]
オンラインアシスタント/Emilyは、信頼できるチームの一員!
─ オンラインアシスタント/Emilyのおすすめポイントはなんですか?
相談や依頼に対してのレスポンスが早いので、信頼感を持って依頼できます。 アメリカで仕事をしていると、日本だと想像もつかないようなトラブルが起こったりもするんですよね。文化的にも違うことが多いので、いわゆる言語の壁以外にも、国境を超えるビジネスには大変なことが山ほどあります。 だからこそ、アメリカ現地に住んでいる日本語・英語のバイリンガルに依頼できると安心だと感じています。 また、オンラインアシスタントとして目の前のタスクをただこなしてくれるだけでなく、先を見据えての提案をしてもらったりと、チームの一員としての目線を持って関わってくれているのを感じます。 今では外部パートナーというか、同じチームの一員のようになんでも相談できる存在になっていますね。
現在、著しい技術の発展によりGoogleなどの自動翻訳機能を利用して、日本語から世界中の言語へ無料で翻訳する事が容易となりました。日本語から多言語へと、翻訳内容をコピー&ペーストで、ECサイトやSNSに掲載している日本企業を見かける事も[…]
─ Emilyのサービスは、どんな企業におすすめですか?
同じ立場として、小規模な会社には特におすすめですね。 チーム内に各スペシャリストがいない場合が多いと思うので、新しいことを始めるたびにチーム内の誰かがイチからリサーチして検討するというプロセスを踏むのは現実的ではないし、非効率になってしまうと思います。 他には、在米の企業に限らず、最近増えてきている日本から越境ECなどを展開している会社も、オンラインアシスタント/Emilyのサービスは最適なんじゃないでしょうか。 日本からEC事業を運営することはできても、やっぱり現地の市場や消費者の動向がわからないとトラブルが起こりやすかったり、結果に繋がらなかったりすると思うので。 オンラインアシスタント/Emilyの皆さんは、アメリカ現地で生活しているバイリンガルのチームかつ、いろんな分野の経験者の方がいるので、頼もしいと思います。
─ 今後の展望を教えてください。
今後も引き続きアメリカ市場において「SPICE of Life」のブランド認知アップ、商品販売の拡大を目指すとともに、私たちのこれまでの経験を活かして、より多くの素晴らしい日本の商品をアメリカ市場に展開するための販売サポートをしていきたいと考えています。 我々は全米に1万を超える卸先のお客様がいます。 そのお客様に日本の素晴らしい商品を紹介できると思うと、楽しみしかありません! もし、アメリカ市場に挑戦したいと考えられている日本企業の方がいらっしゃいましたら、まずはCOELさんに相談してみてください。
インタビューを終えて
─ オンラインアシスタント/Emily (COEL, INC.代表) 松尾のコメント
Emilyのサービスを弊社が立ち上げた当初からご利用頂き、本当に様々な業務範囲のご依頼を頂いてきました。 従来のBPO(アウトソーシング)とは違い、サービス範囲や期間も契約内容などに縛られない形でサポートしているため、シーズンごとや新たな取り組みをされたいタイミングに合わせて、必要な業務に適したスタッフをアサインしています。 田中様はいつも忙しく、多岐にわたる業務をこなされていますが、そのような中でも依頼業務の指示や返信をスムーズにChatや電話で返して頂けるので弊社としても動きやすく助かっています。 日々のサポート以外にも、Time Concept社と弊社クライアントをお繋ぎして、パートナーシップの機会も実現していますので、今後も米国事業の成長に必要な点において幅広く関わることができたらと考えています。
アメリカでのEC運営を適切に行なうのは、非常に大変な仕事です。ただでさえ多岐に渡る業務を抱えるEC運営、大量のタスクをこなす必要がある上に、日本とアメリカではビジネス環境が大きく異なるため、アメリカのビジネスにも慣れることも必須とな[…]
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