アメリカでビジネスを行う日本企業にとって、見込み顧客との接点を持ち、関係性を深めていくうえで、メールリストの構築は欠かせません。SNSや広告だけに頼らず、興味を持ってくれたユーザーに直接情報を届ける手段として、メールマーケティングは今なお有効です。
しかし、単にフォームをウェブサイトに設置するだけではメール登録は集まりにくく、工夫と戦略が求められます。特にアメリカでは、ユーザーが積極的に登録する動機を感じられる設計が重要です。
この記事では、ウェブサイトを活用したメール登録やSNS連携、インセンティブの活用、参加型コンテンツなどを活かして、効果的にメール登録者を増やすための実践的な施策をご紹介します。
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ウェブサイトを活用したメール獲得施策
ポップアップサインアップフォーム
ウェブサイトを活用したメール獲得施策では、自然な流れでニュースレターやメール登録へと誘導することが重要です。まず効果的なのがポップアップサインアップフォームの活用です。ウェブサイトを離れようとするなどの特定のタイミングや、スクロール量に応じて表示させることで、訪問者がウェブサイトの内容を確認した後に登録を促すことができます。
ウェブサイト全体にニュースレターの登録フォームの設置
次に、Webサイト内の複数箇所にニュースレター登録欄を設置することも有効です。たとえば、記事の下部やサイドバー、ホームページ、アクセスの多いブログ投稿などに設けることで、目に触れる機会が増え、自然な流れで登録につながります。多くの人は何度か目にしてから行動するため、複数箇所に設置することが大切です。
2ステップのサインアップフォームの導入
さらに、2ステップのサインアップフォームを導入することで、最初のクリックで登録意思を示したユーザーに対して、次のステップで詳細情報を入力させるという流れが可能となります。心理的なハードルを下げつつ、コンテンツに本当に興味を持っている人だけが登録されるため、質の高いリードを獲得できるようになります。
SNS・メール連携での露出強化
ニュースレター登録のCTAを設置
SNSやメールは、すでに顧客や見込み客との接点があるため、そこにニュースレター登録の案内やリンクを設けることで効率的に登録者を増やすことができます。たとえば、InstagramやFacebookなどのプロフィール欄や投稿内に「ニュースレター登録はこちら」といったCTA(行動喚起)を設置することで、自然に登録へと誘導することが可能です。その際、メールのサインアップフォームを備えたランディング ページを作成するとより効果的になります。
メール署名にサインアップフォームのリンクを載せる
また、ビジネスメールの署名部分にサインアップフォームへのリンクを追加するのも良いでしょう。興味を持った相手にさりげなくアプローチできる方法として有効です。
インセンティブやプレゼントによる登録促進
クーポンや無料ギフトの提供
メール登録を促進するうえで、登録者に対して具体的なメリットを提示することは非常に効果的です。たとえば、以下のような特典を提供することで、登録によるメリットを感じてもらいやすくなります。
- 割引コード
- 送料無料
- 購入特典
- 新商品の先行案内
- 再入荷商品の優先案内
- 紹介プログラム
- VIP限定特典
プレゼントキャンペーン(Giveaway)の開催
プレゼントキャンペーンは、抽選で景品が当たるというシンプルな仕組みながらも、多くの人の関心を引きやすく、短期間でメールアドレスを集める手段として非常に効果的です。キャンペーンの応募条件に「メールアドレスの登録」を含めることで、自然にメール登録につなげることができます。
また、登録後のフォローアップメールでブランドの紹介や他のサービスへの誘導も可能となり、単なる一時的なメールアドレスの獲得で終わらせず、将来的な関係性の構築にもつなげることができます。
役立つ資料やツールの提供
たとえば、以下のような無料の資料や限定動画などを用意することで、実用的な価値を提供し、情報収集の目的で登録を促すことができます。
- ダウンロード資料
- 便利なテンプレート
- 早見表
- 学べる動画コンテンツ
紹介プログラムの開始
紹介プログラムを導入することで、既存の顧客やクライアントが他の人を紹介するインセンティブとなるため、自然な広がりによって新規リードを獲得することができます。紹介した側とされた側の両方に特典を提供すれば、参加率がさらに高まります。また、既存顧客の信頼を通じた紹介は、新規顧客の購買意欲も高まりやすいのが特徴です。
参加型コンテンツの活用
リード獲得用のクイズを作成
参加型・学習型コンテンツは、ユーザーの興味や関心を引きつけながら、自然にメール登録へと導く効果的な手法です。「最適プラン診断」や「課題チェック」など、自社に合うプランや分析を目的とした参加型診断ツールは関心を集めやすく、診断結果の表示前にメールアドレスを求めることでスムーズにリードを獲得できます。さらに、クイズ結果をもとにリードを分類すれば、パーソナライズされた情報配信が可能となり、顧客との関係構築やつながりも期待できます。
有益なウェビナーの開催
また、ウェビナーの開催も有効です。業界の最新情報や実践的なノウハウを無料で学べる機会として提供することで、参加希望者にメールアドレスの登録を促すことができます。ウェビナー後もフォローアップメールを通じて関係構築が可能となるため、質の高いリードを獲得する手段として非常に有効です。
このような参加型コンテンツは、価値提供を通じて信頼を築きながら登録者を増やす点が大きな特長です。
オンラインアシスタント/Emily.
オンラインアシスタント/Emily.では、アメリカ在住の日米バイリンガルのアシスタントが、さまざまな手法のマーケティングを運用しています。メール登録者を増やすための具体的な施策やニュースレターの企画立案など、アメリカ国内のトレンドや文化的背景をふまえた運用を行います。アメリカ市場向けに効果的なメールマーケティングを行うには、現地の文化やトレンドをふまえた内容設計が欠かせません。
また、メールマーケティング以外にも、アメリカ国内でのEC運営や、マーケティングのサポートなど、臨機応変に日本企業のサポートを行う事が可能です。
まとめ
この記事では、メール登録者を増やすための具体的な施策をご紹介しました。メール登録者を増やすには、ユーザーの関心を引きつけるタイミングで登録を促す工夫が必要です。また、ポップアップの活用やサイト内の複数設置により導線を強化し、SNSやメール署名を通じて既存の接点を活かすことで、効果的に登録機会を広げることができます。
そして、クーポンや資料の提供、診断コンテンツやウェビナーなど、価値を感じてもらえるコンテンツを用意することで、ユーザーの「登録する理由」を作りだすことができます。こうした多角的なアプローチを組み合わせることで、メール登録者を増やしリード獲得の強力なツールとして活用することが可能です。
登録者を増やし、質の高いリードを獲得しながら、メールマーケティングの成果につなげていきましょう。
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