アメリカでのBtoB販路拡大におすすめなFaireとは?

Faireはアメリカ版の中小企業向けホールセールのオンラインマーケットプレイスです。

BtoBの販路拡大のために活用することもでき、アメリカで卸売のEC事業を拡大したいと考えている日本企業におすすめのプラットフォームのひとつです。

この記事では、アメリカ版の中小企業向けのホールセール・マーケットプレイスのFaireについて、詳しく解説していきます。

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Faire(フェア)とは

faire.com

FaireはBtoB取引専門のオンライン販売のプラットフォームです。「小規模なブランドと小売業者が協力し、WalmartやAmazonと競争するための、より公平なプラットフォームを構築すること」をビジョンとして、2017年に設立されました。

Faireは他のBtoBプラットフォームと比べ、無料の登録料とマーケティング支援が特徴的です。

特にユニークな内容として、Faire Directという「Faireを利用する前から取引がある既存の販売先をFaireのプラットフォームに紹介・誘導すると、プラットフォーム手数料が永久にかからないプログラム」があります。

これをうまく活用することで、無料で自社のBtoB取引サイトとして運用することができるため、自社のBtoBサイトや受発注システムのような投資を行う必要がなくなり、手軽にBtoB販路拡大も進めることができます。

それに加えて通常のFaire活用法として、70万以上の小売店が日常的にFaireでの商品リサーチを行なっているため、新規BtoBチャネルの開拓も行なえる優れたBtoBプラットフォームだと言えるでしょう。

Faireの料金とプラン

料金項目料金
登録料無料
手数料(初回注文)15% + $10手数料
手数料 (2回目以降の注文)15%
クレジットカード手数料(すべての注文)3%
早期支払いのための追加料金3%
支払い処理手数料

60日の支払い:1.9% + $0.30

30日の支払い:2.4% + $0.30

次日の支払い:3.5% + $0.30

Faire Direct 手数料0% (特定の条件が満たされる場合)

引用:Faire

各料金は注文のタイプや支払いオプションによって異なります。特に、初回注文には手数料と追加の$10の手数料がかかることに注意が必要です。

他のプラットフォームでは、マーケティングの自己負担が一般的で、特定の条件下で手数料が0%になるプログラムは提供されていないことがあります。支払いオプションによって支払い処理手数料が異なるため、プランを選択する際には自社のビジネスニーズに合わせて選択しましょう。

Faireが日本企業に適している3つの理由

アメリカでの販路拡大に使えるホールセールプラットフォームFaire

Faireが日本企業、特に中小企業にとっておすすめの理由が3つあります。

1.アメリカ市場へのアクセス強化

Faireは70万以上の小売業者ネットワークを提供しており、これによって日本企業はアメリカ市場に容易にアクセスできます。

異なる地域や業種で展開が可能であり、アメリカ市場のトレンドや顧客の好みに合わせたマーケティング戦略を展開することができます。

2.リスクの最小化と柔軟性の確保

少量からの発注が可能であるため、日本企業はリスクを最小限に抑えながら新しい市場に参入できます。

また、Faireは明確な返品ポリシーを提供しており、在庫リスクを軽減するとともに、初回注文の無料返品サービスを通じて柔軟性を確保します。

3.データに基づく戦略的な意思決定

Faireは豊富な販売データを提供し、人気商品や需要の高い地域に関する情報を提供することで、日本企業はデータに基づいた戦略的な商品選定や価格設定が可能です。これにより市場での競争力を向上させ、効果的なビジネス戦略を展開できます。

Faireはオンラインで手軽に注文でき、サプライヤーは販売データやデジタルカタログを駆使して取引ができます。

また明確な返品ポリシーで在庫リスクを下げ、需要予測と在庫管理もスムーズに行えます。

さらに、アメリカ市場の傾向に応じたマーケティング戦略も展開可能で、サプライヤーはアメリカでの販売を効果的に拡大できるため日本企業におすすめだと言えるでしょう。

Faireを活用して実現できること

faire.comとは

Faireを活用することで、以下のことが実現できます。

新たな販路の開拓

Faireはアメリカ市場の小売業者とつながるプラットフォームであり、そこでの取引を通じて新たな販路を開拓することが可能です

小売業者との協力を通じて、商品が広く展開され、新しい顧客層にアプローチできます。これにより、アメリカ市場進出の拡大が期待できます。

ブランドの拡大

Faireを通じて多くの小売業者にブランドや製品を展示することで、知名度を向上させることができます。小売業者を通して商品が店頭に並ぶことで、消費者に直接触れる機会が増え、新規顧客を獲得しやすくなります。

また異なる小売業者を通じて広がる販売網により、市場での存在感が拡大します。

データに基づく戦略

Faireは販売データを提供してくれるため、売上や需要の傾向を分析することができます。

これにより、効果的なマーケティング戦略や製品戦略を策定することができます。データに基づく意思決定は、効率的なビジネス運営や市場における競争優位性の確立に貢献します。また、製品のカタログや在庫の最適化などにも役立ちます。

Faireは、アメリカ市場での成功を目指す日本企業にとって貴重なツールであり、BtoB販路拡大のための戦略的なパートナーシップの一環として活用できます。

このプラットフォームを上手に活用すれば、新しい成長の機会を追求し、国際的なビジネス展開を実現する手助けとなることでしょう。

オンラインアシスタント/Emily.

Faireは新しいサプライヤーやブランドを慎重に認証・審査します。登録プロセスには審査に合格するために提供する情報やサンプルが含まれ、これに時間とリソースを割かなければなりません。また、商品のアメリカへの輸送、保管、配送に関するロジスティクスの調整が必要です。

さらに、アメリカ市場でのカスタマーサポートや返品処理を適切に処理するための体制を整える必要があります。顧客に対処する方法やアフターサービスを提供する計画が必要です。

このような要件に対応するためには、アメリカでのビジネスや英語での対応に精通したメンバーがいない場合や人手が足りない場合、日本企業にとってハードルが高く感じられてしまうかもしれません。

そのような場合におすすめなのが、日米バイリンガルが所属しているオンラインアシスタント/Emily.の利用です。

オンラインアシスタント/Emily.を利用することで、コミュニケーション(通訳・翻訳)や、アメリカ市場調査、ブランドページ作成、商品登録、サブミッションなどの対応、データ入力、英語の文章作成など、あらゆるFaireの作業を、アメリカ在住で日米バイリンガルのアシスタントに業務委託できます。

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まとめ

この記事ではアメリカ進出を考える際に役立つ貴重なツール「Faire」についての概要や料金・プラン、活用方法に関してお伝えしました。

Faireはデジタルツールや自動化により注文プロセスを合理化し、販売データ提供や返品処理などをサポートします。

これにより、アメリカ市場での新たな販路開拓やブランドの拡大、データに基づく戦略が実現可能です。Faireを活用して、国際的なビジネス展開に一歩踏み出しましょう。

【2024年8月現在】

Faireは現在、日本国内からはアカウント作成ができません。現在アカウント作成ができるのは下記の国のみとなります。

オンラインアシスタント/Emily.では、自社でFaireのアカウントを保有しているため、アメリカ法人がない日本企業でもプラットフォーム利用が可能です。

  • United States (excluding US territories such as Puerto Rico, and the Virgin Islands)
  • Canada
  • United Kingdom (excluding Crown dependencies such as Guernsey, Jersey, The Isle of Man, and the British Virgin Islands, as well as British overseas territories such as Gibraltar)
  • Austria
  • Belgium
  • Denmark (excluding Greenland and Faroe Islands)
  • Finland
  • Metropolitan France
  • Germany
  • Ireland
  • Italy (excluding San Marin, Vatican City and Livigno)
  • Luxembourg
  • Netherlands (excluding the Caribbean municipalities/islands such as: Bonaire, Sint Eustatius, Saba, Curaçao, Aruba and Sint Maarten)
  • Norway
  • Portugal (excluding The Azores and Madeira)
  • Spain (excluding territories such as: Canary Islands, Ceuta and Melilla)
  • Sweden
  • Switzerland
  • Australia

出典:Faire

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