アメリカでビジネスを行ううえで、アメリカの多様性について熟知する必要があります。というのも日本に比べてアメリカでは様々な人種が共存しており、育った環境や背景などにより、趣味趣向が異なる場合が多くあります。
その多様なアメリカでビジネスを成功させるためには、デモグラフィックデータを基にターケティング、マーケティングを行う必要があるからです。
この記事では、アメリカのデモグラフィックを理解し自社商品やブランドをアプローチすることで、ターゲット層を把握しアメリカでのビジネスを成功へと導く方法をお伝えします。
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デモグラフィックとは
デモグラフィック(Demographic)
性別、年齢、居住地域、所得、職業、家族構成など人口統計学的な属性の総称。これらの属性を元に市場を分類し、マーケティングのターゲットを明確にするための指標とする。
デモグラフィックは基本的には即座に変わらない個人のデータとなります。(年齢は変則的に変化するものではないためこちらに含まれる)
アメリカでビジネスを行う場合も、デモグラフィックデータを基に自社商品やブランドのターゲットを明確にさせましょう。
様々なダイバーシティーを持つアメリカ
アメリカでは人種、宗教、家族構成、政治思想、セクシャリティーなど多様な人々が共存して住んでいる国です。
さらに国土も非常に広く一言に「アメリカ」と言っても、州や地域により文化や常識が異なる場合が多くあります。
また移民が非常に多いアメリカなので、アメリカ在住者が必ずしもアメリカ人だという概念は全くなく、アメリカ人以外の移民もアメリカ国内では多く居住しています。
思想にも対しても寛大な場合が多く、宗教上出来ないことや食べられない物などの規制や、ビーガンやベジタリアンなどの食事の選択や制限があった場合でも、学校や職場などの公的な場所で自然に受け入れる環境が整っており、これを理由に疎外されるようなことはほとんどありません。
多くの人々が様々な背景に持つということを念頭においた、マーケティングとターケティングがアメリカでのビジネスで重要なポイントとなります。
住んでいる州や地域のライフスタイル
大都会に住む人々と郊外に住む人々、田舎に住む人々ではライフスタイルも異なります。もちろん収入や物価なども異なり、都会で働く場合と田舎で働く場合の収入は大きな差があります。
自社の商品やブランドがどのエリアで暮らす人、どのくらいの収入を得ている人に対してアプローチしたいかというターゲット層も明確にしましょう。
なお一部の地域では、多様性を受け入れることのできない文化が根強く残っている場合もあります。
日本企業の場合、そのような多様性を受け入れない地域でビジネスを行うことは少し難しいと考えられます。逆に多様性を受け入れている地域では、日本企業の場合ビジネスは行いやすいと言えるでしょう。
アメリカで移民文化に多様な都市と多様でない都市の図
(紫色は移民に対して多様な都市で水色になるにつれ多様ではない都市となる)
出典: WalletHub
アメリカの世代間について
日本と同様にアメリカでも年代における世代間の名称があります。ただ日本と同じ分け方や呼び名ではないので、ここではアメリカの世代別の名称をご紹介します。
団塊の世代(1946~1964年生まれ) |
団塊の世代は過去50年間の多くの技術進歩に不可欠であり、実際には現代社会で最も関連性の高いグループの1つです。彼らは現代の成長に適応し、昨今の技術時代に機能する方法を学んでいます。団塊の世代は58歳から76歳の人々です。 |
X世代(1965年~1979年生まれ) |
団塊の世代と同様に、X世代はテクノロジーに関して現代で最も関連性の高い世代であり、高齢者から若者への架け橋としての役割を果たしています。彼らはインターネット、ビデオゲーム、人工知能の始まりに存在し、これらの進歩の多くを生み出した集団です。X世代は現在43歳から57歳の人々です。 |
ミレニアル世代(1980~1994年生まれ) |
X世代と並んでミレニアル世代は誤解される場合が多くあります。高齢者は新しい時代の価値観を理解せず、自信が若い頃と同じ見方を行い、若者をミレニアル世代だと非難する傾向があります。本来のミレニアル世代は28歳から42歳の人々ですが、ミレニアル世代という用語を20代の人々を指す場合に使用する事がよくあります。 |
Z世代(1995年~2012年生まれ) |
この若いグループは興味深い世代です。彼らはソーシャル メディアにさらされており、ネットいじめやその他のインターネット関連の問題に最初に対処した人々でした。また学校関連の暴力や気候危機がより一般的になったのもこの時期でした。Z世代は10歳から27歳の人々です。 |
α世代(2013〜2025年生まれ) |
これらはアメリカで最も若い人々であり、21世紀に生まれた最初のグループです。彼らは、インターネット、携帯電話、タブレット、ソーシャル メディアとともに育った両親から生まれた最初の世代です。彼らはまた最も人種的に多様であり、最も技術的に熟達している傾向があります。α世代の最年長は今年で9歳になります。 |
マーケティングを行う際に自社のターゲットはアメリカでは、どの世代に当るのか上記の表を参考にして頂けたらと思います。
そのターゲット層のデモグラフィックデータを参考にマーケティングを行いましょう。
アメリカでビジネスを行う場合、アメリカ消費者の行動を深く理解し、現地に合わせた方法でのマーケティングが成功へと導く大きな一歩となります。日本とアメリカでは消費者の趣味趣向の違いに加え、アメリカ国内での世代間の異なりからも消費者のライ[…]
デモグラフィック情報を理解した上で戦略立案
自社商品やブランドのターゲットを決定したうえで、マーケティングを行なっていきますが、商品やブランドについて消費者の生の意見をもらうことも、マーケティング戦略を立てる上で重要なヒントとなるでしょう。
アンケートやフォーカスグループの実施や、ターゲットの年齢層や居住地に合わせたソーシャルメディアに注力する事もマーケティングの大切なポイントとなります。
またショッピングモールや小売店などのオフラインで、ターゲットとなる消費者の意見をもらうという昔ながらの手法も効果があると考えられています。
このようにアメリカでデモグラフィックデータを参考にターケティング・マーケティングを行う場合、実際にアメリカの文化や市場を熟知していて、なおかつ英語が堪能な人物が作業を行う必要があります。
日本企業の場合、そのような人材を確保することが少し難しいかと思います。そのような場合はアメリカで主流となりつつある「オンラインアシスタント(バーチャルアシスタント)」を利用して、業務委託を行うと良いでしょう。
アメリカでビジネスをする際、特に懸念される点として「人的リソース・業務の効率化や、日々作業のルーティン化」などが挙げられます。人材をリクルートすることは会社にとってリスクが高く、慢性的な人材不足に悩むアメリカの企業が多いことから「バ[…]
オンラインアシスタント/Emily.が日本企業をサポート
オンラインアシスタント/Emily.では、アメリカ在住の日米バイリンガルのアシスタントが多数在籍しております。
アシスタントは現地在住なので実際のアメリカ事情を肌で感じながら、日本企業をサポートしているのでアメリカの生の情報をいち早く共有することが出来ます。
また日米バイリンガルなので正しい英語でリサーチを行ったり、消費者とコミュニケーションを取る事が可能なので、言語間でのトラブルを防ぐことが叶います。
ターゲティングやマーケティング戦略策定のために必要な、調査やイベント実施などのサポートも行っており、アシスタントはアメリカ国内の様々な場所からリモートで勤務しているため、特定の州や地域であっても対応することが可能です。
まとめ
多様性を持つアメリカでデモグラフィックデータを基に、ターケティング・マーケティングを行うことで日本企業がアメリカ進出した場合、成功する確率がアップすることでしょう。
日本よりもさらに深く掘り下げた内容でターケティングを行うことがアメリカでは重要となり、国土の大きいアメリカなので州や地域の各特徴をしっかりと把握し、マーケティングを行なっていきましょう。
アメリカでビジネスを開始した後に、売上を伸ばすために必要不可欠なのが「マーケティング」を行うことです。良い製品やサービスを準備・提供が出来たとしても、アメリカ国内で該当する消費者の目に留まらなければ、残念ながら売上を伸ばす可能性は極[…]
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