アメリカでの母の日と父の日の消費傾向やおすすめ戦略例

アメリカでの母の日と父の日の消費傾向やおすすめ戦略例

アメリカ市場では、特定のイベント行事や祝日に合わせた戦略的なマーケティングが行われています。

アメリカ特有のイベントとして、サンクスギビングやホリデーシーズン(クリスマス時期)商戦は、消費者の購買意欲が高まりアメリカでビジネスを展開している企業にとって非常に大切な時期です。

また日本と同様にアメリカでも忘れてはならないイベントが「母の日(Mother’s Day)」と「父の日(Farther’s Day)」です。

今回はアメリカの母の日、父の日に対する消費者の動向や、どのような戦略と戦術が有効となるかについてご紹介します。

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アメリカの母の日と父の日

アメリカの母の日は日本と同様に毎年5月の第2日曜日で、カーネンションをプレゼントすることが定番です。

父の日も同様に毎年6月の第3日曜日です。

アメリカの企業GlobeNewswireが行った調査によると「消費者の88%が母の日、79%が父の日を祝う予定であると回答。44%の消費者が母親に花を購入する予定で、38%が父親にギフトカードを購入予定、父の日にはアルコールの人気が2倍に増す。」と報告しています。

父の日よりも母の日を祝うことを計画している消費者の方が多い

88%の消費者が母の日を祝うと回答しているのに対し、父の日は79%と約10%も母の日よりも祝おうとする消費者が減少しました。

母の日のお祝いプランはギフトのほかにも

  1. パーティーへの参加や主催 31%
  2. 食事や飲みに出かける 30%
  3. 料理やパン作り 23%

などが上位に挙げられています。

父の日のギフト以外のお祝いのプランは

  1. グリル、バーベキュー 42%
  2. 料理、ベーキング 34%
  3. 食事、飲みに出かける 27%

などが上位だと発表されています。

母の日と父の日のアクティビティは2,3位は同じような内容ですが1位が大きく異なりました。

アメリカの場合、日本より気軽かつカジュアルなパーティーが行われており、母の日も母親を祝うためにホームパーティーを行い食事やお酒を飲んで家族団欒する場合が多いようです。

また父の日で1位となったグリル、バーベキューですが、アメリカではバーベキュー文化が盛んで、父親がグリル調理(バーベキュー)担当者という認識が一般的で男性の趣味の項目にバーべキューが登場します。

こちらもビールなどのお酒や軽いおつまみを食べながら、バーベキューが完成するまで間に家族団欒する家庭が多いです。

母の日よりも父の日にギフト購入する予定の消費者が増加

父の日を祝う人の57% がギフトの購入を計画しているのに対し、母の日の場合は52% だそうです。

このレポートから分かるように、母の日では家族での食事やアクティビティを行う傾向が強く、父の日の場合はギフトに注力する傾向があるようです。

ですので、母の日は飲食業やサービスを提供している企業のビジネスチャンスが大きく、父の日に関しては小売業を営む企業が有利だと言えるでしょう。

アルコール類は母の日よりも父の日に購入される可能性がほぼ2倍

父の日にアルコール飲料を購入する予定がある消費者は27%であったのに対し、母の日は14%でした。

父の日にアルコールの購入を計画している消費者が選択したものは下記の通りです。

  • ビール 61%
  • 蒸留酒 37%
  • ワイン 33%

母の日に選ばれるアルコール飲料は下記の通りです。

  • ワイン 58%
  • ビール 36%
  • シャンパン 25%

GlobeNewswireが発表したデータより分かることは、母の日や父の日を祝うために行動する主な消費者は自身で収入を得ている人であることがうかがえます。

また子供がいる家庭の場合、両親にギフトを贈るだけではなく、パートナーが女性の場合には母の日のギフトを贈り、パートナーが男性の場合には父の日のギフトを贈る状況も多くあります。

毎年繰り返し行われるイベントにつき、高額な予算や特別すぎる行動ではなく継続して行える少しだけ特別感のあるギフトやイベントを企画するアメリカの消費者が大多数となります。

母の日と父の日を活用したキャンペーン準備

母の日を用いたビジネスを行う場合、最低でも1ヶ月半前には専用ページの作成や予約フォームの完成、Web広告掲載などを目指しましょう。

というのも、大きなイベント行事であるイースター(復活祭)が毎年3月下旬から4月上旬あたりにあり、その次の大きなイベント行事が母の日となります。そのため、イースター終了後にすぐ母の日に向けたキャンペーンを打ち出せるようにすると良いでしょう。

父の日に関しては、母の日が終了した後に開始することが理想的ですが、5月最終月曜日の祝日「Memorial Day」周辺で大きなSALEを行う企業が多いので、このタイミングで何かしらのキャンペーンを行いたい企業は、父の日のキャンペーンは3週間前に完成させていればいいと考えられます。

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母の日と父の日に向けて行いたい戦略

SEO対策

SEO対策の強化は、母の日と父の日に向けた商材のアプローチとして効果的な方法です。

商品説明やタイトルには、検索が多い母の日、父の日に特化したキーワードを含めましょう。これらにより検索エンジンの結果における商品やサービスの可視性が高まります。

これらの検索キーワードは下記の通りです。

  • Mother’s Day Gifts, Father’s Day Gifts
  • Mom’s gifts, Dad’s gifts
  • Gifts for both her and him
  • Men’s gift, Women’s gift

検索結果で上位に表示される可能性を高めるために、ニッチなキーワードを含む「ロングテールキーワード」も作成しましょう。

アメリカでは検索時に単語を羅列するよりも文章として検索する場合が多いので、ロングテールキーワードが日本よりも重要であると考えられます。このようなSEO対策を行うことで、 Webサイトを最適化を図ることができます。

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Emailマーケティング

メーリングリストの活用も母の日と父の日のマーケティングに効果的な方法です。また、すでに商品やサービスを購入している顧客をリピーター化するための優れた手法でもあります。

母の日や父の日をテーマにしたプロモーションメールやメルマガを作成し、ギフトとなる商材をそのEメールで紹介します。コンバージョン率を向上させるためには、メーリングリストから正しいセグメントを行いましょう。

導入したい父の日と母の日のEメールマーケティングは下記の通りです。

  • 特別オファー
  • 直前の割引
  • 注文締切日の設定
  • ベストセラー商材の紹介
  • カゴ落ちのリマインダー

Eメール マーケティング戦略を立てるときは、顧客が他社競合からも同様のEメールを大量に受信することを念頭に置く必要があります。

顧客が開封したくなるような件名を選定し、Eメールの母の日や父の日に相応しいデザインを作成すると良いでしょう。

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マーケティング

SNSで関連コンテンツを投稿

対象となるユーザー(母の日と父の日にギフトを贈る人)にリーチできるSNSに焦点を当てます。シェアされやすいコンテンツを制作するとユーザー同士で情報の共有を行なってくれるので、潜在顧客の獲得へと繋がります。

母の日や父の日で特別なセールやキャンペーンを行なっているのは競合他社も同様なので、同じようなコンテンツにならないように注意しましょう。

競合他社との差別化を図るためには、独自のアプローチを見つけブランディングに一貫性を持たせる必要があります。

「Share Heartfelt Stories」などのような母親や父親との心が温まるような話を、ユーザーにシェアしてもらうのも効果的なSNSマーケティングの手法でしょう。

ユーザー生成型のコンテンツ(UGC)は、ブランドや企業間とユーザー間での感情的な繋がりを生み出し、エンゲージメントを促進します。

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ギブアウェイなどSNSを活用したキャンペーン

ユーザーにSNSアカウントのフォローとシェアを行うことで、商品やサービスを得ることができるギブアウェイなどのキャンペーンを提供しましょう。

ギブアウェイ企画でフォローしてくれたユーザーは、企画終了後もアンフォローする可能性が低く、潜在顧客の発掘に繋がります。さらにギブアウェイに当選したユーザーがブランドや企業のファンとなる場合が多く、自らSNSや口コミなどでプロモーション活動してくれる可能性が非常に高いです。

インフルエンサーとのコラボ

ブランドや企業と合うインフルエンサーと提携して、商品やサービスをプロモーションします。

魅力的なキャンペーンであるとユーザーにアプローチするためには、ターゲットとなるユーザーの価値観を理解し、フォロワーと強い繋がりを持つインフルエンサーを選定します。

インフルエンサーを選定する際に重要なことは、フォロワーの数ではなくフォロワーがどれだけ熱心なファンであるかに重きを置き、自社の商品やサービスにインフルエンサーが適合しているかを考えましょう。

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ブログ記事や専用ページの作成

母の日と父の日に合わせたショッピングガイドやギフトガイドを作成することで、ユーザーが厳選されたギフトを発見することが可能となります。

さまざまな興味、趣味、予算に合わせたギフトを提案し、Webサイト、ブログ、SNSを通じてこれらのガイドをシェアしましょう。

母親や父親と過ごした体験談をUGCやレビューなど、顧客から得たコメントをショッピングガイドやギフトガイドに挿入し、購入を踏み止まっているユーザーに対し購入に至るまでの後押しが必要となります。

特に母の日と父の日では、ハートフルな話題の共有で感情に訴えかけることが有効的であると考えられています。

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オンラインアシスタント/Emily

母の日や父の日のようなイベント行事からビジネスチャンスを掴むには、アメリカのマーケティングカレンダーに沿って的確な戦略を策定することが大切となります。

オンラインアシスタント/Emilyでは、アメリカ在住の日米バイリンガルのアシスタントが所属しています。

アシスタントたちはアメリカ現地の文化的な背景やトレンドなどを理解しているので、各シーズンのイベント行事や祝日などに合わせたマーケティングキャンペーンの提案やサポートを行なっております。

アメリカ独自のプレゼント文化などにも詳しく、アメリカで喜ばれるギフトやサービスの提案も可能です。

まとめ

アメリカの母の日、父の日に対する消費者の動向や、どのような戦略と戦術が有効となるかについてご紹介しました。

母の日と父の日は日本とアメリカで同日ですが、アメリカの消費者の行動は日本と異なるものも数多くあります。

アメリカに見合う内容でのコンテンツ作成やSNS投稿、Webサイト運営を行い、アメリカの消費者が興味を示す母の日と父の日のプロモーションを見出しましょう。

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