年間で最大のセールとなるアメリカの「ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)」。年間の売上の大部分がこの期間に集中するため、アメリカで店舗販売やECを運営している日本企業にとって大きな商機となります。
多くの消費者がこの時期に大規模な買い物を計画しているため、企業にとってブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)は新規顧客の獲得とブランド認知度の向上のための絶好の機会です。特に初めての顧客に対して魅力的なオファーを提供することで、将来的な顧客につながることを期待できます。
この記事では2024年のブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)に向け、北米で事業を行う企業のマーケティングの成功例をご紹介します。
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Glossier
一年に一度、ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)の期間中のみの大規模セール
Glossierは、スキンケアとメイクアップ商品を販売するアメリカのブランドです。特にミレニアル世代に人気があるブランドで、シンプルで効果的な製品ラインと、インスタグラムなどのSNSを使ったマーケティング戦略が特徴的です。
2023年、Glossierはブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)期間中に特別なキャンペーンを行い、全商品を25%オフで提供しました。ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)のセールを年に一度の特別なイベントと強調することで、顧客にとって滅多にないチャンスと認識されています。また、顧客にとっては、25%オフという大幅な割引価格で購入できるため、普段は手の届かない商品が手に入れやすくなります。さらに、企業にとっても注目を集めるチャンスとなり、大々的に宣伝することで、新規顧客を獲得する機会にもなりました。
Allbirds
価格を引き上げるキャンペーンで、社会貢献
Allbirdsは、サステイナブルな靴や衣料を提供する、アメリカとニュージランドのブランドです。ニュージーランド産のウールやリサイクル素材など、環境に優しい素材を使用した靴を製造しています。
Allbirdsのブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)のキャンペーンでは、割引をする代わりに、製品の価格を1ドルずつ引き上げました。ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)の期間中、販売された製品ごとにAllbirds側がさらに1ドルを追加し、合計各2ドルを「Fridays For Future」という環境プロジェクトを支援するために寄付しました。
「Fridays For Future」は、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリ氏が行った気候変動に関する呼びかけに、主に世界中の若者が賛同し創設された国際的な草の根運動です。環境問題に関心の高い消費者に対し、ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)のキャンペーンの寄付を通じて社会貢献ができるとアピールすることで若者世代の共感を得ることに成功しました。
Casper
セット商品や福袋形式で販売
Casperは、オンラインでマットレスを販売するアメリカのブランドです。高品質なマットレスを手頃な価格で提供し、寝具業界に革新をもたらしました。
Casperは、ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)の特別商品として、枕とシーツのセットをまとめて割引し販売しました。この「Comfy Bundle」と名付けられた商品は、セットで購入することで、各製品を個別に購入する場合と比べて割安で購入することができます。これにより平均購入額の増加や顧客満足度の向上につながります。
セット商品は、あまり知られていないアイテムを顧客に紹介したり、また福袋のように中身をサプライズにしブランド側で商品を選択することで、在庫の整理や一掃にも繋げることができます。
Brooklinen
「間違って」送信されたセール
Brooklinenは、高品質なベッドリネンとホームテキスタイルを提供するアメリカのブランドです。贅沢な寝具を手頃な価格でオンラインで販売することで、人気を博しています。
Brooklinenは、顧客に「誤って」ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)の早期セールのメールを送信したため、ミスのように見せかけたメール内容が顧客の興味を引き、開封率を高めました。実際には意図的なものであったとBrooklinenは後で認めていますが、この「間違い」により、一般的なセールの告知メールよりも目を引く内容で、注目を集めることに成功しました。
Deciem
1か月間続く「Slowvember」を実施
Deciemは、多様なスキンケアブランドを展開するカナダの企業で、その中でもThe Ordinaryシリーズが特に有名です。シンプルで効果的なスキンケア製品を、リーズナブルな価格で提供しています。
Deciemはここ数年、ブラックフライデーの一日だけのセールではなく、1か月間続く「Slowvember」を実施しています。この長いセール期間は、買い物客が購入を急ぐのではなく、本当に必要かどうかをじっくり考える「意識的な消費」につながります。また、ブラックフライデー当日は実店舗を閉め、オンラインショップでもセールを実施しないという徹底ぶりが共感を読んでいます。
オンラインアシスタント/Emily.
ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)のようなビジネスチャンスを着実に掴むには、アメリカのマーケティングの習慣にそって、的確な戦略を策定することが大切となります。オンラインアシスタント/Emily.では、アメリカにおけるEC運営やマーケティングに精通したアシスタントによる、きめ細かいサポートを提供しています。
アメリカで喜ばれるキャンペーンやサービスの提案も可能で、アメリカ在住のアシスタントが、現地の慣習やトレンドに沿って、適切なマーケティングキャンペーンを行えるよう、サポートいたします。
まとめ
この記事では、アメリカのブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)のマーケティングの成功例についてご紹介しました。各ブランドごとにブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)のマーケティングの成功に向け、色々と工夫されていることが伺えます。
これらの事例を参考にし、自社に適したプロモーションを展開することで、ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)の商機を最大限に活用することができます。またこの時期に売れ残りの商品を売り切ることで、その後新商品を導入しやすくなり、在庫管理を効率的に行えるようになります。そして、市場での存在感を発揮し、他社に遅れを取らないようにすることが重要です。
この時期のマーケティングに注力することで、ブランドへの信頼や認知度を高める効果もあります。自社で作業が難しい場合や、一時的な人員確保が必要な場合、オンラインアシスタントなどの業務委託サービスを活用するなどして、アメリカでのビジネスを成功へと導きましょう。
アメリカで年間を通して最大級のセールとなるのが「ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)」です。ブラックフライデー&サイバーマンデー(BFCM)では、アメリカ中の消費者がいっせいに大量の買い物を行い、高額なコストを費やすこの[…]
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