以前のAmazonは商品を購入してくれたカスタマーに、メールマガジンなどのEメールマーケティングが行えませんでした。
ですが、2022年に誕生した「Amazon Tailored Audiences(テイラード・オーディエンス)」により、商品を購入したことのあるカスタマーやショップをフォローしてくれているユーザーに対して、セラー側からEメールを送るなどのコミュニケーションを取ることが可能となりました。
この記事では「Amazon Tailored Audiences」についてご紹介しています。
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Amazon Tailored Audiences(テイラード・オーディエンス)とは
セラーは以前より、カスタマーと関係性を深めるためのツールが必要であるとAmazonへ訴えかけていました。
そのリクエストを叶えるために誕生したのが「Amazon Tailored Audiences」です。アメリカのAmazonで先行リリースされた機能ですが、各国のAmazonでも順次リリースされています。
この機能は条件を満たしたセラーセントラルの管理画面で「Brand → Customer Engagement」から利用可能で、テンプレートを使用してカスタマーにEメールを送信することが可能となりました。
Tailored Audiencesでは、カスタマーをセグメントして新商品をシェアしたり、セール情報のお知らせや、リピート購入を促すためのEメールを送信することができます。
Tailored Audiencesでリーチできるカスタマーの種類は下記の通りです。
①リピート顧客
過去12か月間に商品を複数回注文したカスタマー
②高額支出の顧客
過去12か月間で購入した合計金額の上位25%のカスタマー
③最近の顧客
最近商品を購入した20%のカスタマー
④ブランドフォロワー
Amazonでブランド、ショップをフォローしているユーザー
この4種類のセグメントからEメールを送信することが可能です。
全てのカスタマーが対象でないことが残念だと感じるかと思いますが、この4つのセグメントは優良顧客であることを意味し、長期的に継続して商品を購入してくれる可能性が非常に高いカスタマーと言えるでしょう。
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AmazonでEメールマーケティングを成功させる秘訣
セールや新商品のアピールと紹介
セールがある際や、新商品を発売する際にカスタマーにEメール送信しましょう。
特にAmazonが主体となり行われる大きなセール「プライムデイ」や「ブラックフライデー」などは、カスタマーたちの購買意欲が向上しているタイミングですので、Eメールを用いたマーケティング活動を行う必要があります。
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主力商品を関連させたライフスタイルの提案
闇雲な文章や写真で商品紹介を行っても、コンバージョンへは繋がりにくいと考えられます。
主力となっている商品やブランドのペルソナを元に、カスタマーのライフスタイルを想像してEメールを作成しましょう。
そうすることで、Eメールの内容がカスタマーに刺さりリピート購入へと繋がります。
Eメールにサポート商品を追加
例えば主力商品がタンブラー(水筒)だとします。タンブラーの場合、短期間でリピートする商材ではありません。
そのような場合、さらに便利にタンブラーを使用できるようになる付属品や、タンブラー用の掃除グッズなどをEメールで紹介するといいでしょう。
その際に利用例などを一緒に紹介すると、カスタマーに主力商品以外のアイテムの存在をアピールできる機会が生まれます。
ブランドごとに週1(またはそれ以下)のEメールを送信
週に1度、もしくは週に1度以下(2週間に1度、毎月5がつく日など)の配信にしましょう。
あまり頻繁にEメールを送信すると、カスタマーの興味が薄れていきEメールを開封してくれなくなる可能性が高まります。
顧客の関心が高まる曜日と時間帯にEメールを送信
Eメールが開封されやすいタイミングは一般的に、火・水・木曜日の9-11時か13-15時だと言われています。
ですがこれには正解がなく、対象となるカスタマーのライフスタイルによって大きく異なります。Eメールの開封率を注意深く分析し、自社にとって効果的な送信時間を見つけ出しましょう。
アクションとリピートの繰り返し
Tailored Audiencesを使用し、開封率、クリックスルー率、オプトアウト率、売上、コンバージョンに関するレポートを分析します。
これらでEメールマーケティングのキャンペーンを観察することが可能となります。実際のデータでカスタマーの行動を学び、売上を伸ばすために、分析・観察、調整、再試行することが賢明だと言えるでしょう。
Amazon Tailored Audiencesの利用基準
これまでTailored Audiencesのご紹介を行いましたが、機能を利用するための基準があります。その基準は下記の通りです。
- 12か月以上ブランド登録されていること
- 10件以上の顧客エンゲージメントのキャンペーンを送信し、合計1,000通以上のEメール送信の実績があること
- 過去10件の顧客エンゲージメントのキャンペーンにおける平均クリック率とオプトアウトが1%未満であること
こちらはベータ版での条件となり、新しくリリースされた機能なので今後条件が変更になる可能性もあります。
オンラインアシスタント/Emily
今までご紹介したAmazon Tailored Audiencesですが、新しい機能ということでまだ利用できていないセラーも多くいます。
他社競合のセラーからひと足先に進むためにも、Tailored Audiencesは活用するべき施策です。
新機能につき利用を悩んでいる場合や、利用方法が分からない場合、オンラインアシスタントに業務委託すれば良いでしょう。
オンラインアシスタント/Emilyでは、アメリカでビジネスを行う日本企業に特化したサポートを提供しています。
アメリカ在住の日米バイリンガルが所属しており、アメリカのAmazonを専門にするアシスタントや、EC関連、マーケティング、分析、リサーチなど、それぞれの分野で活躍するアシスタントが業務のサポートを行います。
英語でのメルマガ作成が難しい場合も、日米バイリンガルのアシスタントが翻訳、文章作成を行うことができるので正しい・効果的な英語表現でEメールを送信することが可能となります。
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まとめ
「Amazon Tailored Audiences(テイラード・オーディエンス)」についてご紹介しました。
新しい機能なので導入をしり込みしてしまうかもしれませんが、Eメールマーケティングは効果の高いマーケティング手法です。
なおかつAmazonが準備した4つのセグメント「①リピート顧客」「②高額支出の顧客」「③最近の顧客」「④ブランドフォロワー」は優良顧客の可能性が高く、売上に大きく貢献してくれるチャンスとなります。
商品購入へ繋げるために新しく追加された機能なので、この機会にぜひ利用してAmazonでの売上を大きく伸ばしましょう。
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