アメリカのAmazonで商品を販売している場合、FBAの導入を考えられている企業も多いかと思います。
AmazonのフルフィルメントサービスであるFBAは、Amazonプライムを通じて迅速な配達や送料無料を提供する機能が備わっています。
Amazon USではFBAなどのプログラムを通じ、売上と顧客ロイヤルティを向上させる機会を提供し、出品者に代わりカスタマーサービスや返品処理を行うことができるなどの機能があります。
在庫保管のための倉庫スペースを購入・リースすることなくビジネスを成長させたい場合、FBAの利用が良いと言えるでしょう。
この記事では、Amazon USでFBAを活用すべきかどうか判断するための5つのポイントについてご紹介しています。
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時間と労力
自社でフルフィルメントを処理する時間とリソースがない場合、商品の保管と発送の手間を省きたい場合は、FBAの使用を検討すると良いでしょう。
配送やカスタマーサービスをFBAで補うことで、人員と時間の確保が叶いビジネスのコア業務に集中できるようになるので、より売上を獲得するための作業に人員と時間を費やすことが可能となります。
FBAを利用することで下記の作業時間を短縮することが可能です。
- サプライヤーやメーカーからの在庫入荷作業
- 在庫の管理と保管
- 商品のピッキングと梱包、出荷
- カスタマーへの注文発送と追跡番号の通知
- カスタマーサポート
- 返品や返金の処理
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コスト
フルフィルメントを自社で行うとなると、在庫を保管するためのスペースの購入またはリース、包装やラベル資材の準備、送料や代引などに必要となる手数料、在庫管理と出荷した商品の追跡、お客様からのお問い合わせや苦情への対応など、多くのタスク処理に貴重なリソースを割かなくてはならないためコストが必要となります。
Amazon FBAの費用は、個人販売プランとプロフェッショナル販売プランがあり、定額で利用することが可能です。
Amazon収益計算ツール「Amazon Revenue Calculator」を使用すると、コストを見積もり、手数料の算出、FBAを利用した場合どれくらいのコストを節約できるかを調べることができるので、Amazon USでビジネスを行なっている場合、参考のためにも一度調べてみると良いでしょう。
コントロールできる範囲
自社で直接フルフィルメントを行う場合には、特別な梱包材を使用したり、ショップカードや購入者へのメッセージや冊子などを同封したりと、ブランディングのためにカスタマイズした内容に沿った梱包でカスタマーにアピールすることが可能です。
一方で、FBAを使用する場合は、該当するAmazonの商品カテゴリのポリシーとルール、および在庫制限を遵守する必要がありAmazonが定めた梱包・同梱物に従わなければなりません。
特に日本とアメリカでは梱包に対する考え方が異なり、梱包材(段ボールや緩衝材など)の破損や汚れはよくあることで、商品自体にも破損がある場合も少なくありません。
梱包材や同梱物にこだわりがある場合や、アメリカ式の梱包だと不安だと感じる場合や、特に壊れやすい商材を扱っている場合、FBAの利用は不向きな可能性もあります。
販売数量
月に40個以上販売する場合は、販売量が十分に多くFBA のコストに見合う価値がある可能性があります。
Amazonグローバルの保管センターのグローバルフルフィルメントネットワークと効率的な輸送オプションを活用することで、ビジネスをさらに拡大させられる可能性があるというメリットもあります。
月に40個以上の商品をAmazonで販売している場合、FBAの導入を検討しましょう。
ですが、ひとことに40個と言っても商品のサイズや価格、利益などにより当てはまらない商材もあるので、先ほどご紹介したAmazon Revenue Calculatorを利用してコストを算出しましょう。
配送スピード
FBAを使用すると、フルフィルメントセンターとAmazonの担当者によるサポートが得られ、注文商品が数日以内に発送されるようになります。
多くの消費者が送料無料と3日以内の商品到着を望んでおり、FBAに参加するとAmazonプライムを通じて注文された商品を無料かつ2日以内に発送できるようになります。
日本と異なりアメリカでは当日配送や翌日配送が主流ではありません。もちろん州や地域により配送日の認識は異なりますが、Amazonの場合、人口が多い地域やFBA倉庫が近い地域では当日・翌日配送の可能性もあり、配送に時間を要することが当たり前と考えるアメリカのユーザーからすると、素早い配送は非常に魅力的なベネフィットだと言えるでしょう。
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オンラインアシスタント/Emily
これまでFBAを活用するべきかの判断基準をお伝えしましたが、自社での判断が難しい場合や、言語の問題でFBAの登録・運用が難しいと考えられている場合、オンラインアシスタントにAmazonのFBA業務を委託するといいでしょう。
オンラインアシスタント/Emilyでは、アメリカ在住の日米バイリンガルが所属しています。
Amazon USを得意とするアシスタントをはじめ、EC関連業務、カスタマーサービス、マーケティング、SNS運用、市場調査など、各プロフェッショナルがプロジェクトごとに業務サポートを行なっています。
FBA導入の判断のための資料作成、FBAの初期設定、Amazon担当者とのやりとりなど、単発的なサポートからAmazon USに関わる全ての業務代行など、さまざまなサポートが可能です。
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まとめ
Amazonのフルフィルメントサービス、FBAを活用するか決定する5つのポイントご紹介しました。FBAの導入を悩まれている場合、ご紹介したポイントを参考にして頂けたら幸いです。
また併せてアメリカ市場の理解を深めることで、FBAを利用した場合のイメージも掴みやすくなるので、Amazon USやアメリカの消費者の現状を把握しておくと良いでしょう。
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