アメリカのAmazonの売上を伸ばすための施策として、法人向け販売に特化したプラットフォーム、Amazon Businessの活用が挙げられます。この記事では、アメリカの日本企業がAmazon Businessで販売するメリットや登録の手順についてご紹介します。
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Amazon Businessとは
Amazon Businessは、AmazonのBtoB(事業者間取引)向けマーケットプレイスで、アメリカでの法人向け商品の販売をサポートしてくれます。セラーとして利用するには、月額39.99ドルの使用料がかかる専用のアカウント作成が必要ですが、Amazonの個人向け販売アカウントがあれば、アップグレートすることもできます。月額料金のほか、販売ごとに別途手数料がかかり、販売手数料は商品のカテゴリーや価格によって異なるため注意が必要です。
Amazon Businessで販売を行うには、法人や個人事業主として登録し、ビジネスプロフィールや、販売する商品の詳細情報、価格を登録する必要があります。Amazon Businessの活用により、アメリカの日本企業は法人顧客向けの販売チャネルを広げ、新たな顧客層にアクセスすることができるため、アメリカの法人向け市場に効果的に参入し、競争力を高めることができます。
Amazon Businessは、500万以上の法人顧客を有しており、フォーチュン100にランクインする企業のうち96社が利用するなど、大企業にも広く活用されています。また、規模の大きさで上位100位に入る病院や、全米の総人口ランキングで上位100位に入る大規模自治体の9割以上が利用しています。このように大規模で多様なユーザー基盤があるため、販売する業者は多くのビジネスチャンスを得ることができます。
アメリカの日本企業がAmazon Businessを活用するメリット
アメリカで法人向けに商品を販売したい日本企業が、Amazon Businessを活用するメリットをいくつかご紹介します。
幅広い法人顧客へのアクセス
Amazon Businessは、企業や法人が利用するプラットフォームであり、500万以上の法人顧客にリーチすることができます。大企業のほか、政府機関、福祉施設、病院、NPOなどさまざまな顧客へ販売することができるため、アメリカの日本企業は、自社のブランドや商品を幅広い法人向けに広くリーチすることができます。
グローバルな顧客との取引
Amazon Businessでは、アメリカやカナダ、ドイツ、日本など各国の法人顧客と取引を行うことができ、アメリカのみならずグローバルな顧客との取引を行うことができます。
効率的な注文管理やフルフィルメント
Amazon Businessでは、個人向け販売と同様に、注文管理やフルフィルメントプロセスを効率化するリソースを提供してくれるため、アメリカでの法人販売の経験が少ない日本企業でも、スムーズに取引を行うことができます。法人顧客は多くの場合、大量購入し、返品も少ないため、より少ない労力と時間で効率よく商品を販売することが可能です。
法人向けの注文や発送の処理には、個人向けのAmazonの販売と同様、自ら処理することも可能ですが、FBA(Fulfillment by Amazon)を使用したり、商品ごとに両方の方法を使用することもできます。また、個人向けと法人向けの両方のアカウントでFBA を使用する場合、在庫は共通の在庫で管理されることになります。
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価格設定や割引のカスタマイズ
セラーは法人顧客向けにカスタマイズした価格設定や割引を提供することができます。法人顧客にとって魅力的な取引条件のオファーを作成したり、一括購入の割引価格なども設定することが可能です。これにより、個人向けと法人向けの異なる顧客セグメントに対して適切な販売戦略を取ることができます。
ビジネス分析とインサイトへのアクセス
Amazon Businessは豊富なビジネス分析ツールを提供してくれるため、売上や在庫回転率、パフォーマンス指標などの詳細なレポートと分析結果を把握できます。これにより、個人向けおよび法人向けの両方のアカウントにおいて、それぞれのマーケティング戦略の最適化などに役立てることができます。
専任のカスタマーサポートやサービスが充実
Amazon Businessはセラーに対して専任のカスタマーサポートやサービスを提供し、問題解決やサポートを行います。また、どのような商品を販売したほうがいいいか不明な場合も、専用のツールを用いて、おすすめを提示してくれます。
Amazon Businessでの販売手順
プロフェッショナルセラーアカウントを作成
Amazon Businessで販売を始めるには、まずプロフェッショナルセラーアカウントを作成する必要があります。Tax ID、銀行口座、クレジットカード情報、メールアドレス、電話番号などを登録します。
商品を登録
セラーアカウントに商品や仕様、画像を追加し、一括購入の割引価格など、法人向けに適した価格もそれぞれ設定します。また、商品が定期的に必要な企業に向けて、定期購入割引を設定するなどして、法人顧客のニーズを満たせるように登録していきます。
ビジネスプロフィールを作成
ビジネスプロフィールには、自社やブランドに関する情報を詳細に登録していきます。また、政府認定の証明書などがあれば、認定資格のリストから選択し、認定資格に関する詳細を追加し、証明書のデジタルコピーのアップロードや、ビジネス ID 番号 (DUNS など) を入力します。
2021年の調査では、約6割以上の企業が、商品を購入する際に、購入先企業の社会的責任や環境面への取り組みを重視するという結果がでています。その割合は年々増えており、法人顧客の多くは、ビジネスに必要な商品を調達するだけではなく、購入先の企業の社会的責任や環境面への姿勢を注意深く確認しているため、セラーはそれぞれの貢献についてしっかりとアピールすることが大切です。
オンラインアシスタント/Emily.
オンラインアシスタント/Emilyでは、Amazonの出品サポートや改善策のご提案、アメリカのターゲット層を理解するための市場調査や各種リサーチ、分析のサポートなど、アメリカ在住の日米バイリンガルのアシスタントによるサポートを提供しています。
売上アップのためにAmazonのページを改善したいとお考えの場合、またAmazonに限らず、ECサイトの運用、各種リサーチ・分析、カスタマーサポートなど、幅広い内容のサポートを行なっておりますので、ぜひお問い合わせください。
まとめ
この記事では、アメリカの日本企業がAmazonで売上を伸ばすための施策として、Amazon Businessを活用するメリットについてご紹介しました。Amazon Businessは法人向けのマーケットプレイスであり、幅広い法人顧客へのアクセス、グローバルな顧客との取引、効率的な注文管理やフルフィルメント、価格設定をカスタマイズできる点などが挙げられます。
また、Amazon Businessでは、一括購入の法人向け割引価格などの設定や、社会的責任や環境面におけるビジネスプロフィール上の登録など、法人向けにアピールできる内容にすることが重要です。オンラインアシスタントのサポートをうまく利用しながら、アメリカのAmazon市場での売上拡大に向けて効果的な戦略を展開していきましょう。
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