アメリカで物販を行いたい場合、Amazon USへの出品は売上やブランドの信頼度アップのため行うべき施策だと考えられています。
その中でも大切な作業が「Amazonブランド登録」です。ブランド登録を行うことで他社からは自社ブランドを干渉されづらくなり、悪質な出品者や過度な価格競争からブランドを保護することが可能となります。
この記事では、Amazon USでの売上アップ対策のひとつとして有効である「Amazonブランド登録」についてご紹介します。
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Amazonブランド登録とは
Amazonブランド登録とはブランドの保護を目的としたプログラムで、ブランド登録するとブランドの所有者だと言うことをAmazon側へ伝えることができます。
それによりAmazon上で他社が自社ブランドを仕入れAmazonで販売している場合であっても、ブランドのオリジナル保持者であるブランド登録者が他社の出品をコントロールすることが可能となり、悪質な出品者や権利の侵害などを保護することができるようになります。
Amazonブランド登録を行うことで、他社企業が後発で自社ブランドを侵害することができなくなるので、価格破壊やブランド価値を保ち続けることができます。
Amazonブランド登録の利点
ブランド保護の強化
Amazonブランド登録することで、偽造品、詐欺、不正行為があった場合でもAmazonが購入者、ブランド、販売パートナーを保護してくれます。このプログラムのおかげで、Amazonでのショッピングに対し信頼性の高いエクスペリエンスを消費者へと提供することが可能となります。
ブランド登録すると即座に自動保護の対象となり、権利侵害報告ツールとProject Zero(偽造品削除ツール)を使用し、自動的にブランド保護を強化し、これらのツールを継続的に利用することで効率性が向上します。
高能ツールへのアクセス
ブランド登録を行うとブランドを拡張するために、A+コンテンツ、ブランド分析など、これらの高能なツールをブランド登録した企業だけが利用することができます。
- A+コンテンツ:商品の詳細をユーザーにアピールできる項目で、編集の自由度が高く画像や動画、テキストを駆使し、魅力的な商品ページを作成することができる機能です。
- ブランド分析:商品ポートフォリオやマーケティング、広告活動において十分な情報に基づいた戦略的な決定を下すための貴重な分析情報を提供する機能です。
Amazonブランド登録の注意点
資格要件
Amazonブランド登録するためには、ブランド登録を希望する国で有効な商標を登録済みであることと、Amazon IP Acceleratorから提出した商標登録申請が出願中になっている場合に限ります。
ブランドの登録商標は、文字商標(テキスト商標)もしくは、語句、文字、または数字を含む図形商標(画像商標)が必要となります。
どの国で商標を登録するかにもよりますが、対象となる登録商標には、その国の商標登録機関に従って複数の商標分類を指定できます。
現在Amazonでは、米国、ブラジル、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、日本、フランス、ドイツ、イタリア、トルコ、シンガポール、スペイン、 ベネルクス、サウジアラビア、イギリス、エジプト、スウェーデン、ポーランド、欧州連合、アラブ首長国連邦の公的な商標登録機関が発行した商標のみ受け付けています。
出典:Amazon US
Amazon USでブランド登録したいのであれば、もちろんアメリカ現地で商標登録を行う必要があります。
ですので、アメリカ拠点や現地パートナーがいる企業でないとAmazonブランド登録が少し難しい作業となる可能性が高いです。
情報の正確さ
文字商標はブランド登録の申請時に記載したブランド名と完全に一致している必要があります。
商標が画像形式の画像商標である場合、商標記録に記載されているとおりの画像をアップロードする必要があるので、申請する前に情報が完全一致していることを確認しましょう。
文字商標および画像商標は、商品またはパッケージにも表示されている必要があります。
出典:Amazon US
知的財産ポリシーの理解
ブランドオーナーの場合、Amazon USにおける知的財産ポリシーを熟知し、コンプライアンスを確保、商標関連でトラブルが起こらないようにしましょう。
自社ブランドが知的財産を侵されている可能性がある場合、Amazonの「違反報告ツール(Report a Violation tool)」を利用して対象者をリポートすることをおすすめします。
Amazonブランド登録Amazonブランド登録は、世界最大のオンラインマーケットプレイスであるAmazon上で、自社ブランドの保護と信頼性向上、販売戦略の強化、そして消費者の購入体験を向上させるために行われます。ブランド登録には、独占[…]
オンラインアシスタント/Emily.
Amazonブランド登録についてご紹介しましたが、自社での作業が難しい場合オンラインアシスタントに業務委託を行うとよいでしょう。
オンラインアシスタント/Emily.では、Amazon USなどでアメリカ市場に向けたEC運営の経験者がアシスタントして在籍しています。
在籍するアシスタントはアメリカ在住の日米バイリンガルで、アメリカの文化や商習慣に精通しておりさまざまな分野のプロフェッショナルが日本企業のアメリカビジネスのサポートを行なっております。
Amazonブランド登録など、アメリカのAmazonで適切な方法で売上を獲得するためのサポートを提供し、日米バイリンガルのアシスタントが業務をサポートするので、英語での判断や情報登録などに対するストレスを軽減することが叶います。
日本企業がアメリカでのEC事業を展開する上で、まず候補に上がるのがAmazon USです。気軽に始められ、大きなセールスにつながる可能性がありますが、その分競争も激しい環境です。数多くのベンダーがいる中で消費者の心をつかむには、何が必要[…]
まとめ
Amazon USでの売上アップ対策のひとつとして有効である「Amazonブランド登録」についてご紹介しました。
ブランドオーナーの場合、Amazonブランド登録を行うことで自社のブランドを保護することが可能となります。もし悪徳業者などと関わってしまった場合、自社のみではなくカスタマーやAmazonに迷惑をかけてしまう可能性もあるので、Amazonブランド登録で自社ブランドを保護しましょう。
またAmazonブランド登録後は、登録者しか利用することができない高能なツールを活用しデータ分析・改善を繰り返し、より良い商品ページの作成など最適化したアプローチ方法を見つけましょう。
ブランド登録では商標登録やポリシーの熟知など、難しく感じてしまうかもしれません。もし自社での運用が難しい場合、オンラインアシスタントなどの外部に業務委託することも有効となるでしょう。
アメリカ事業の立ち上げやリソース課題などでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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